今さら聞けない「サンダーボルト」とは? 特徴・メリットデメリット・USB-Cとの違いなどをわかりやすく解説。

パソコンやタブレットを利用していると、USB-Cポートの隣に稲妻マークが付いているのを見かけますよね。これはThunderbolt(サンダーボルト)という高速データ転送の規格を表したマークです。
この規格自体は今ではだいぶ普及してきていますが、それでもまだ「これって普通のUSB-Cと何が違うの?」と疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。
実は僕自身、カメラやガジェットを利用する中で、Thunderboltの恩恵を実感する機会が数多くありました。
そこで今回は、意外と知られていないThunderboltの基本情報からメリット・デメリットまで、わかりやすく解説していきたいと思います。
Thunderbolt対応製品の購入を予定している方などの参考になれば幸いです。
- Thunderboltとは
- Thunderboltの歴史
- Thunderboltの特徴
- Thunderboltのメリット・デメリット
- Thunderbolt対応製品を購入する際の注意点
Thunderboltとは?
まずはそもそも「Thunderbolt(サンダーボルト)とは何ぞや?」というところから整理していきます。
Thunderboltは、Intel社が開発した高速データ転送規格で、現在普及している「Thunderbolt 3」以降のバージョンではUSB Type-C(USB-C)コネクタが採用されており、最大120Gbpsという高速でのデータ転送が可能になっています。

引用:Amazon
ここで注意したいのは、Thunderboltは「データ通信の規格」であって、USB-Cは単に「端子の形状の名称」であるということ。なので、よく「Thunderboltって、USB-Cと何が違うの?」というように2つを混同してしまっている人を見かけますが、そもそもこの2つは全くの別物なんですよね。
ということは、USB-C端子を使っているからといって、必ずしもThunderbolt対応というわけではない、ということにもなります。
この点は結構認識の誤りが出やすい部分なので、Thunderbolt製品を購入する際には注意が必要です。
Thunderboltの歴史と進化
続いてThunderboltの変遷を時系列で整理していきます。
- 2011年2月:Thunderbolt初代…転送速度10Gbps、Mini DisplayPort端子を採用
- 2013年12月:Thunderbolt 2…転送速度20Gbpsに向上
- 2015年6月:Thunderbolt 3…USB-C端子を採用、転送速度40Gbpsを実現
- 2020年1月:Thunderbolt 4…USB4に準拠、より厳格な基準を設定
- 2023年9月:Thunderbolt 5…最大80Gbps(ブースト時120Gbps)の超高速転送を実現
このように、Thunderboltは着実に進化を続けており、現在最も普及しているのは「Thunderbolt 4」、そして2024年後半からは「Thunderbolt 5」対応製品も登場し始めています。
USB-CとThunderboltの違いを比較
今お伝えしたとおり、通常のUSB-CとThunderboltは混同されがちなので、改めて2つの違いについて具体的に見ていきたいと思います。
転送速度の違い
最も大きな違いは転送速度です。一般的なUSB-C(USB 3.1)の転送速度が10Gbpsなのに対し、Thunderbolt 3や4では40Gbps、最新のThunderbolt 5では80Gbps(ブースト時120Gbps)という圧倒的な速度を誇ります。
- USB 3.1(10Gbps):約1分20秒
- Thunderbolt 4(40Gbps):約20秒
- Thunderbolt 5(80Gbps):約10秒
この差は、大容量データを頻繁に扱うクリエイターにとって作業効率に直結する重要なポイント。ただし、これらは理論値であり、実際の転送時間は機器の性能やケーブル品質、オーバーヘッドなどにより変動します。
映像出力能力の違い
映像出力においても大きな差があります。マルチディスプレイ環境を構築する際にこの差は非常に重要になってくるので、日頃複数のディスプレイを同時利用することが多い人(←僕です)はこの点も頭に入れておきましょう。
- USB-C(一般的なもの):4K×1台の出力が基本
- Thunderbolt 4:8K×1台または4K×2台の同時出力が可能
- Thunderbolt 5:8K×2台または4K×3台の同時出力に対応

電力供給能力
給電能力についても以下のような違いがあります。
- USB-C(一般的なもの):最大100W
- Thunderbolt 4:最大100W(「PD3.1 EPR 充電規格」に準拠していれば最大240W)
- Thunderbolt 5:最大240W
特にThunderbolt 5の240W給電は、高性能ノートPCやワークステーションクラスの機器でも十分な電力供給が可能です。
最近のノートPC(特にMacBookとか)はほとんどの人にとってはオーバースペックなのでは?と思うほど高性能になってきていますが、それらへの給電はやはりThunderbolt 5が最適でしょうね。
Thunderboltのメリット・デメリット
Thunderboltの特徴や通常のUSB-Cとの違いなどを整理した後は、Thunderboltのメリット・デメリットをまとめてみました。
- 圧倒的な高速データ転送:認証取得コストなどが上乗せされるため、一般的なUSB-C製品と比べて価格が高くなる傾向があります。
- 優れた映像出力性能:高解像度・マルチディスプレイ環境の構築が容易で、クリエイティブ作業の生産性が向上。
- デイジーチェーン接続:最大5台の機器を数珠つなぎで接続可能。ケーブルの取り回しがシンプルに。
- 高い品質保証:Thunderboltは認証必須のため、スペック通りの性能が保証される。
- 下位互換性:USB-C機器との互換性があり、既存の機器も活用可能。
- 価格が高い:認証取得コストなどが上乗せされるため、一般的なUSB-C製品と比べて価格が高くなる傾向あり。
- 対応機器がまだ限定的:特に最新のThunderbolt 5対応機器は、まだ選択肢が限られている状況。
- ケーブル長の制限:高速転送を維持するため、パッシブ(信号増幅なし)ケーブルの場合は通常0.5m〜2m程度の制限あり。より長いケーブルが必要な場合は、アクティブケーブル(信号増幅機能付き)が必要。/li>
- 偽物製品の存在:認証を受けていない”自称”Thunderbolt製品も市場に存在。購入時の注意が必要。
Thunderboltはまだ対応機器が多くはないですし、価格もやや高めであるなど一定のデメリットはありますが、それらを上回るほどのメリット(超高速データ転送、デイジーチェーン接続など)があるので、今後さらに普及していくのは間違いないでしょう。
僕も最近はThunderbolt対応のケーブルばかり購入しています。
Thunderboltが真価を発揮する使用シーン
そんな高性能な規格Thunderbolですが、実際に真価を発揮するであろう使用シーンを挙げてみました。
動画編集・写真現像を行うクリエイター
まず間違いなく真価を発揮するのが「4K・8K動画や大量のRAW写真データを扱うシーン」です。このような場面ではThunderboltの恩恵は絶大ですね。

実際に、僕自身も仕事やプライベートで写真・動画データをよく扱いますが、撮影した大容量データを外付けストレージに移す際などはThunderbolt接続の速度には毎回驚かされます。
マルチディスプレイ環境を構築したいビジネスパーソン
複数のディスプレイ環境で仕事を行うようなシーンでも、Thunderboltが活躍します。
たとえばデザイナーさん、エンジニアさん、トレーダーさんなどは、複数の高解像度モニターを同時に使って仕事をする機会って多いですよね(←僕です)。
そんな時はThunderboltのマルチディスプレイ環境の構築のしやすさ・映像出力能力がめちゃくちゃ役立ちます。
ゲーム実況・ゲーム配信時
さらにゲーム実況やゲーム配信をよく行う人にもThunderboltのは欠かせないものになるはず。

外付けGPUボックス(eGPU)の接続や、高速ストレージによるゲームのロード時間短縮など、ゲーミング用途でもメリットがありますからね。
大容量データのバックアップ時
また、大容量データのバックアップを行う時もThunderboltが活躍します。
定期的に大量のデータバックアップを行う場合、通常であればデータの転送時間がすごくかかりますが、Thunderboltであれば大幅な時間短縮・時間的コストの削減につながります。
購入時の注意点と選び方
ここまでThunderboltについて特徴やメリット・デメリットなどを網羅的にまとめてきましたが、最後に実際にThunderbolt対応製品を購入する際の注意点や選び方のポイントを整理しておきます。
認証マークの確認
まず購入時に注意したいのは「認証マークの有無」です。正規のThunderbolt製品には、下の画像のような稲妻マークの認証アイコンが記載されています。

引用:Amazon
対応製品を購入する際は、この認証マークがきちんと記載されているものを選びましょう。
AmazonなどのECサイトでは、認証を受けていないにもかかわらず「Thunderbolt対応」という記載がある怪しい製品も時々あるので、購入前に確認するのが大切です。
用途に応じた規格選択
次のポイントは「用途に応じた規格を選択する」ことです。Thunderboltとひとことで言っても「Thunderbolt 4」や「Thunderbolt 5」などに分かれています。
それら細かな規格の違いによって性能が異なるので、自分の用途に合ったものを選ぶのが重要です。
用途別の簡単な選び方としては、以下も参考にしてみてください。
- 一般的な用途(jpg等の比較的軽いデータを扱うことが多い等):Thunderbolt 4で十分
- 最先端の性能が必要(超大容量なデータ転送をよく行う等):Thunderbolt 5対応製品を選択
- コスト重視:通常のUSB-C製品も選択肢
ケーブル選択の重要性
あと、Thunderboltの性能を最大限発揮するには対応ケーブルの選択も重要です。特に長いケーブルが必要な場合は、アクティブケーブル(信号増幅機能付き)の検討も必要になります。
当ブログの中の人の感想
今回はThunderboltの基本情報からメリット・デメリット、対応製品の選び方などを綴ってみました。
Thunderbolt対応製品は現状では確かにやや高価ではありますが、その性能は価格に見合うものがあります。特に大容量データを頻繁に扱う方、マルチディスプレイ環境が必要な方、将来性を重視する方にとっては、間違いなく投資価値があると思います。
一方で、メール送受信やWebブラウジングが中心の一般的な用途であれば、必ずしもThunderboltは必要ないんですよね。なので、重要なのは自分の使用用途と将来的なニーズをしっかりと見極めることなんじゃないかなと思います。
僕自身はThunderbolt対応機器を使い始めてから、作業効率が大幅に向上したことを実感しています。皆さんも、ぜひ自分の用途に合わせてThunderboltの導入を検討してみてくださいね。
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