【パナライカ神レンズ】LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 作例交えて購入レビュー|小さい、写り・質感良し、安い。G100Dの常用レンズに決定。

先日LUMIX「G100D」の購入レビューを当ブログで綴りましたが、このカメラ用のレンズとして「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」も一緒に購入していました。
このレンズはいわゆる“パナライカ”シリーズの1本で、ライカの中でも大口径レンズにつけられる「ズミルックス」の名を冠した広角単焦点レンズ。解放絞りF1.7という明るさと、フルサイズ換算30mm相当の少し広めな画角なので、スナップや風景写真にもぴったりな万能レンズです。
このレンズとLUMIX「G100D」との組み合わせが非常に気に入ってしまったので、ぜひみなさんにもおすすめしたいと思い、今回は「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」の購入・使用レビューを綴ることにしました。
購入しようか迷っている方がいれば、参考になると嬉しいです。
- LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7の特徴
- LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7の外観・デザイン
- LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7の使用感
- LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7の作例
LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 はこんなレンズ
がっつり使用レビューに入る前に、まずは「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」ですが、まずは主な特徴、価格、スペックなどをまとめていきます。
主な特徴
「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」の主な特徴を簡単にまとめると、以下の点が挙げられます。
- ライカの厳しい光学基準をクリアしたパナライカシリーズの1本
- フルサイズ換算30mmというやや広角寄りの画角でスナップ〜風景撮影など幅広く使いやすい。
- 解放絞りF1.7の明るさで、マイクロフォーサーズの暗所に弱いという弱点をカバーできる。
- 最短撮影距離20cmでテーブルフォトにも使いやすい。
- 小型・軽量設計で取り回しがしやすい。
- レンズ鏡筒部に絞りリングとAF・MF切換スイッチを搭載。
- 本家ライカレンズを彷彿とさせる鏡筒の質感・剛性の高さ。
引用:Panasonic「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. H-X015」公式ページ
パナライカのレンズは本家同様、非常に性能・質感も高いレンズが揃っているのが大きな特徴ですが、「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」もまさにそんな一本。
フルサイズ換算30mmでスナップにも風景撮影にも使いやすく、解放F値も1.7とかなり明るい。そして小型軽量で取り回しもすごくしやすいので、これ一本持っていれば日常使いから旅行撮影までオールラウンドで対応できちゃいます。
また鏡筒のデザイン・ビルドクオリティも本当に良いんですよね。まさにライカレンズらしさを感じる外観・質感で、所有欲も満たしてくれます(外観デザイン等の詳細は後述)。
サイズ・重量
そんな「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」ですが、どれだけ小型・軽量化というと、手に乗せるとそれがよくわかります。まさに手のひらサイズ。

実際のサイズは最大径57.5×長さ36mm(フィルター径46mm)、重量は115gしかありません。これならマイクロフォーサーズ機のメリットの1つであるコンパクトさを損なわずに、気軽に持ち歩くことができます。
「軽いは正義」を信条とする僕にとって、これは非常にありがたい。
価格
それでいて「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」のお値段は意外とお手頃で、2025年4月現在で新品4万円台前半、中古なら3万円台で手に入ります。
パナライカのレンズも色々とシリーズ展開されていますが、「パナライカが気になってる…」という方の最初の1本にもおすすめできるような価格帯です。
その他仕様
念のため、その他「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」のメーカー公表の仕様を載せておきます。他メーカーのレンズと比較する際の参考してみてくださいな。
名称 | LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. H-X015-K |
対応撮像画面サイズ | マイクロフォーサーズセンサー対応 |
対応マウント | マイクロフォーサーズマウント |
レンズタイプ | 単焦点 |
焦点距離(35mm換算) | 30mm |
レンズ構成 | 7群9枚 |
最小絞り値 | F16 |
開放絞り値 | F1.7 |
絞り羽 | 7枚(円形虹彩絞り) |
最短撮影距離 | 0.2m |
最大撮影倍率(35mm換算) | 0.2倍 |
フォーカス | AF/MF |
手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | – |
フィルター径 | 46mm |
最大径×長さ | 57.5×36mm |
重量 | 115g(前後キャップ含まず) |
カラー | 2色(ブラック、シルバー) |
スペックの参考:Panasonic「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. H-X015」公式ページ
LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 の外観・デザインレビュー
特徴等を整理した後は、「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」の全体の外観・デザインを見ていきます。
ボディ
まずはレンズ鏡筒の全体外観から。全体のデザインはこんな感じ。本当にライカレンズっぽさを感じる見た目ですよね。


う〜ん、かっこいい。金属の質感といい、文字のフォントといい、カメラ好きの心にグググッと刺さるデザインですわ。たまらん。

手前にはピントリング、奥には絞りリングが。この絞りリングのクリック感もすごく良い。上品・静かににカタカタカタっと鳴って、その時の指に伝わる振動が、これまたたまらん。
AF/MFの切り替えスイッチもついているので、こんな小さな鏡筒ですが機能性もまずまず。いいね。

ちなみにパナライカのレンズシリーズってラインナップがそこそこあるんですが、それぞれ結構デザインが違うんですよね。この15mm F1.7とか「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2」とかはいかにもライカっぽい見た目。
でも「LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4」とかは、ちょっとデザインが野暮ったい感じなんですよね笑。個人的に換算50mmの画角は好きなので、LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4にも惹かれたんですけど、デザインがあまり好みじゃなくて購入は見送りました笑。

引用:パナソニック公式サイト
LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7はこの鏡筒デザインを眺めているだけでも心が躍りますわ。
フード
続いてフード。フードは純正のものが付属していて、少し先細りのデザイン。

どうでしょう? 個人的にはそんなに好みではない笑。しかもこれは逆さ付けができないみたいで、使い勝手も微妙に悪い。ということで、僕は現在フードは付けずに運用しています笑。
ちなみにフードの上から被せるタイプのゴム製キャップも付いてました。

噂では「ハクバのねじ込み式メタルフードをつけるとカッコよくなる!」というのを聞いたので、今度それを試してみようかな(該当のメタルフードは下のリンクのやつだそうです)。
前玉・後玉
最後に前玉・後玉もチェック。前玉はこんな感じ。口径としては大きくなく小さめですね。

後玉はこんな感じ。マウント部の作りもしっかりしています。

LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 の使用感レビュー
全体の外観・デザイン等のチェックが終わった後は、実際に「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」を使った際の使用感をレビューしていきます。
今回使用したカメラはLUMIX「G100D」です。

装着感
LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7をG100Dに装着すると、こんな感じ。レンズが非常にコンパクトなので、G100Dのサイズ感にぴったり合ってますよね。かっこいい。


このコンパクトさならカバンにスッと入れて持ち歩けるので、今では僕はG100Dの常用レンズとして付けっぱなしになってます。望遠が使いたい時だけキットレンズの標準ズームを持っていく感じ。
軽量でもあるので、本当に日常使い〜旅行用まで幅広く使えますね。
ピントリング・絞りリング
ピントリングもすごく滑らか。回した時も重過ぎず・軽過ぎずで、ヌルヌルと動く感じです。

お安めのレンズだとピントリングが結構スカスカしてることも多いですけど、さすがパナライカ。
絞りリングもカタカタカタっと上品な感触で、これがとっても心地いい。無駄に回したくなります(実際にしょっちゅう触ってます笑)。

4万円で新品購入できるレンズとは思えないビルドクオリティです。
ただ、隣り合う「1.7」と「A(絞りオート)」の距離が近目なので、開放にしようと勢い余って回してしまうと、オートになってしまうこともあるのでご注意を。
シャープネス
そしてここからは実際の写りについての雑感ですが、LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7はもちろん解像感も高く、非常にシャープ。中央付近のシャキッと感は、約2,000万画素のカメラでも絞り開放からしっかり感じられます。

周辺の方にいくと開放だとちょっと甘いかな?という部分も感じるけど、これだけ明るい広角レンズですからね、この辺りはやむを得ないところかと。
それでもF値を絞っていくとどんどん改善されていって、個人的にはF4くらいまで絞れば全体がシャープに写る印象でした。
オートフォーカス
オートフォーカスに関してはとっても高速。被写体にバシバシと合ってくれるので、この辺りのストレスは皆無と言えます。
さらにオートフォーカス時の音もほとんどなく静かなので、動画撮影でもかなり使いやすいと思います。
ボケ感
ボケについても個人的には大満足で、特に後ボケの滑らかなボケ感がとっても好みでした。

前ボケはこんな感じ。こちらも滑らかでナチュラルなボケですよね。

開放絞りF1.7ということで、マイクロフォーサーズセンサーでもそれなりのボケ量が確保できます。
もちろん広角レンズなので被写体と少し離れると、グワっと浮き出てくるような立体感までは出せませんけど、それでも全体的にすごく綺麗なボケだなと感じました。
発色
次に発色について。素直な感想を話すと、これに関しては少し物足りないというか、若干あっさりめかなという印象でした。僕が最近こってりな発色が好きなだけですけど笑。


名古屋旅行に行った時にLEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7をかなり使って撮っていたんですが、特に風景などを撮るとちょっとあっさりな感じがしました。
でもそれが逆にナチュラルな色味を感じさせてくれる部分でもあると思うので、この辺りは良い・悪いの問題ではないですね。その日の気分で自然体な写真が撮りたいな!って時には最高かも。
逆光耐性
逆行耐性についてもチェックしてみましたが、概ね良好でした。あまり日常で無理な使い方をしなければ、特段目立つフレア・ゴーストも出ない感じ。
ただ、かなり意地悪に光源を入れると、さすがに下の写真のようにゴーストが出てきます。

まぁこの写真は夕日を真正面に入れて撮影しているので、こんな無茶なことする人はそうそういないと思いますが笑。
色収差
開放F値が明るいレンズの場合は色収差が気になる人も多いと思うんですけど、LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7も絞り開放だとすごく明るい部分(白飛びしてるところなど)には若干パープルフリンジが出ますね。

でもこの辺は編集ソフトである程度補正ができるので、現像ありきで考えるなら全く問題ないレベルかと思いました。
もちろんF値を絞っていけばもっと収差も改善しますし。
周辺減光
周辺減光については開放だと少し感じます。下の作例は絞り開放でひつまぶしを撮影したテーブルフォトですが、四隅が少し減光してます。

こちらも絞っていくとかなり改善して、だいたいF4くらいですかね、この辺りでほぼ気にならないレベルになりました。
周辺減光も編集ソフトですぐ補正できますし、個人的には四隅が少し落ちてるくらいの方が好きなので、ここも全く問題なしでした。ほんと良いレンズだなぁ。
手ぶれ補正
LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7で唯一といっていい弱点としてはレンズ内手ぶれ補正がないところ。なので動画で使っていく時には少し注意が必要です。
ただスチールで使う分には全然問題ないかと。明るい広角レンズだからある程度シャッタースピードは稼げるし、広角なので望遠レンズよりもシビアに手ぶれを気にしなくても良いですからね。
ちなみに下の写真はシャッタースピード1/4秒くらいで手持ちで撮ったものです。それなりに止まってます笑。

作例
最後にLEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7を使って撮った作例を載せておきます。たいした作例じゃないけど。
カメラボディはLUMIX「G100D」、ホワイトバランスはオート、フォトスタイルは「ナチュラル」です。ただWebに載せる関係上、データサイズを落とさないといけないのでリサイズは行っています。そのため画質が結構落ちているものもあるので、その点はご容赦ください。
今回は名古屋旅行時の作例です。

紅葉が残っている時期(とは言っても12月の年末近くだけど)だったので風景写真を色々と撮っていましたが、クセが少なくてすごく素直に写ってくれる印象でした。

換算30mmということで少し広いけど、解放絞り値F1.7なのでそれなりにボケますしね。そして先にお話ししている通りボケが滑らかで綺麗。
マイクロフォーサーズでもボケが楽しめる(ボケ量ではなく、ボケ質という意味で)レンズだなと感じました。よき。

そして何より軽量・コンパクトだから、G100Dと組み合わせると本当に持ってて疲れないんですよね。なので常にカメラを構えていられるので、「今シャッター切りたい!」っていう瞬間を逃すことがすごく少なかったのも嬉しかったです。


大きいカメラ・レンズで歩いてたら、下のような写真って撮り逃すことが多いですもんね笑。

あと明るいレンズなので、下の作例のように暗い室内でも結構綺麗に撮れました。このお店は室内がそこそこ暗めだったんですが、マイクロフォーサーズでも問題なし。

軽量・コンパクトで明るい。写りもクセがなく使いやすい。これからもG100Dの常用レンズとして常につけていたいと思わせてくれますね。
使用感まとめ
以上がLEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7の使用レビューでした。コンパクト・軽量で、高い描写性能。そしてライカレンズらしいビルドクオリティとデザイン性の高さ。
「パナライカのレンズが1本欲しいなぁ…」なんて悩まれている方には、かなり良い選択肢になるんじゃないでしょうか。所有欲も満たされるし、いろんな場面でも使える。万能な一本です。
すごい個性的な写りだ!というわけではなく優等生的なレンズだと思うので、クセのある描写が好みの人にとってはちょっと物足りないかもしれないですけど、多くの人には刺さるレンズかと思います。
個人的にはかなりお気に入りの一本になりました。
このレンズが向いている人・向いていない人
最後に改めてLEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7の良いところ・悪いところを踏まえながら、「このレンズが向いている人・向いていない人」という視点で、以下に整理してみました。
- マイクロフォーサーズ機ユーザーで、常用レンズとして使いやすい一本を探している人
- ビルドクオリティの高いモノが大好きな人
- これからパナライカレンズデビューする人
- レンズ内手ぶれ補正がないとイヤ!な人
- ひとクセあるレンズが好きな人
当ブログの中の人の感想
今回は「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7」の使用レビューを綴りました。
先日購入したLUMIX「G100D」のお供としてこのレンズを入手したわけですが、僕にとっては初めてのパナライカレンズでした。そして実際購入・使用してみて、改めてパナライカの魅力にたくさん気づくことができて、もっと集めてみたい欲が出てきております笑。
ただ、まずはこのレンズをたくさん使って、たくさん作例を作っていきたいなと思っているので、これからも色々と持ち出してみようと思います。そう思わせてくれる素晴らしいレンズでした。
ここまで読んでくださった方の中でも「LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7が気になる!」という方がいらっしゃったら、ぜひ一度試してみてくださいね。とってもおすすめです。
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