カメラ初級者向けのお勧めカメラバッグ6選。バッグの種類・特徴・選び方までまとめてみた。
僕は仕事でも趣味でも以前からカメラを使っていますが、カメラ関係のモノを買い揃えていく中で、どれにすれば良いか非常に迷いやすいのが「カメラバッグ」。
今では様々なメーカーから多種多様なデザイン・機能・サイズのカメラバッグが販売されているので、迷うのも無理はありません。そして御多分に洩れず、僕もこれまでたくさん悩んで、たくさんカメラバッグを購入してきました。
そこで今回は、カメラ初級者さん向けにお勧めのカメラバッグ等をまとめてみたいと思います。
カメラバッグの種類や選ぶ時のポイントまで併せて整理してみたので、これからカメラバッグを買う予定の方の参考になれば幸いです。
この記事を読むと、以下の点がわかります。
- カメラバッグのタイプ
- カメラバッグを選ぶ時に気をつけた方が良いポイント
- カメラ初級者さん向けのタイプ別お勧めカメラバッグ
カメラバッグの種類
まずはカメラバッグの種類について。カメラバッグは主に以下の3タイプに分けられます。
- ショルダーバッグタイプ
- リュックタイプ
- キャリーバッグタイプ
それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なり、それらを自分のカメラの使い方・目的に合わせて購入する必要があるので、以下に特徴等のポイントを種類・タイプ別にわかりやすく整理しておきます。
ショルダーバッグタイプの特徴とメリット・デメリット
ショルダータイプのカメラバッグは、どちらか一方の肩に掛けて使うスタイル。カメラバッグの中では比較的デザインやサイズなどのバリエーションが豊富な点が特徴と言えます。
メリット・デメリットは以下の点が挙げられます。
- カメラやレンズ等の機材を素早く・スムーズに出し入れしやすい(=突然のシャッターチャンスを逃さない)
- カメラバッグを下ろさなくても機材を取り出せる
- 比較的コンパクトなので持ち出しやすい
- 片方の肩に全重量がかかるので、肩や腰への負担が大きい(←長時間持っていると結構肩が死にます)
- 収納力がやや低い(モノが多い)
- カメラ機材以外の持ち物(財布、鍵、スマホ…etc)があまり入らない
リュックタイプの特徴とメリット・デメリット
リュックタイプのカメラバッグは両肩に重さが分散されるので、肩への負担が少なく、比較的疲れにくいのが特徴です。
また、ショルダーバッグタイプよりも収納力が高いのもポイント。多くの機材を持ち運ぶときはその点が強みになります。総合力という点では一番バランスが良いカメラバッグでしょう。
メリット・デメリットは以下の点が挙げられます。
- 肩への負担が分散されるので疲れにくい
- ショルダーバッグタイプよりも収納力があり、たくさんの機材を持ち運べる
- 収納ポケットも多く、カメラ機材以外の持ち物(財布、鍵、スマホ…etc)も十分入れられる
- バッグ自体がやや重い(モノが多い)
- カメラやレンズ等の機材の出し入れが不便(バッグを下ろさないと出し入れできないモノが多い)
- ショルダーバッグタイプと比べて値段が高い
キャリーバッグタイプの特徴とメリット・デメリット
キャリーバッグタイプのカメラバッグは自身が持ったり背負ったりすることがないので、体への負担が一番少なく、疲れにくいのが特徴です。長距離移動時にぴったり。
また、収納力も3タイプの中で最も高く、様々な機材を一度に持ち運ぶことが可能です。「カメラ2台に、レンズ5本持って、あとは予備バッテリーにドローンもマイクも入れて…」なんて時でも全く問題ないでしょう。
ただプロカメラマン向きのバッグなので、趣味でカメラやってます的な方や最近カメラを始めた初心者さんなどは、キャリーバッグタイプを使うことはまずないでしょう。
メリット・デメリットは以下の点が挙げられます。
- 旅行用スーツケースのように引っ張るだけでOKなので、非常に疲れにくい
- サイズが大きいものが多いので、大量の機材を一度に持ち運ぶことができる
- バッグを引っ張る際に生じる振動が伝わって、カメラ機材への負担が気になる
- 内部はポケットが少ないモノが多く、小物系は意外と入らなかったりする
- アウトドア環境での撮影(山の中等)には不向き
カメラバッグを選ぶときのポイント(気をつけたいところ)
以上のような種類がカメラバッグにはあり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるわけですが、続いてそんなカメラバッグを選ぶときのポイントを整理してみます。
特に気をつけたいところは以下の5点です(詳細は後述)。
- 大きさ・収納力
- 速写性
- 耐久性
- 重さ
- デザイン
大きさ・収納力:自分のカメラ機材に合わせて選ぶのが大事
1つ目は、大きさ・収納力。これが一番大事と言っても過言ではないでしょう。
まず前提として、カメラ機材って意外と嵩張ります。手で持った時に結構コンパクトに感じていても、実際にバッグに入れてみると、これが意外と入らない笑。
どんなカメラを使うかにもよりますが、例えば大体5〜6Lくらいのもので「カメラボディ1台+標準レンズ1〜2本くらい」のイメージではないでしょうか。
なので、ある程度の容量は必要になると考えた方がいいと思います。
ただ、ここで注意したいのが、「だからと言って、めちゃくちゃ大きいバッグを買えばいいというわけでもない」ということ。
例えば、僕がよく使っているFUJIFILM「X-E3」のようなコンパクトなカメラ+単焦点レンズ1本だけしか普段は使わない!というような人は、小さめのショルダーバッグタイプのものでも全然事足ります。
それなのに大き過ぎるものを買ってしまうと、逆にバッグの中がスカスカで重量バランスも悪くなり、カバンの背負い心地がすごく悪くなってしまうわけです。
つまり結局のところ、自分が普段使うカメラ機材の量に合わせて選ばなければダメということですね。そのためにはある程度「このバッグいいかな?」と目星をつけたら、一度店頭でチェックしてみる or Webで購入・使用レビュー等を見てみて容量をしっかり確認する必要があるでしょう。
速写性:撮りたいときに、すぐカメラ機材を取り出せるか
引用:Amazon
ストリートスナップなどを行うときは「撮りたい被写体に出会ったら、すぐ撮る」という速写性が大事なので、カメラバッグ選びにおいてもここは気をつけたいところです。
例えば通常のリュックタイプのカメラバッグだと、一度バッグを下ろさないと中からカメラ・レンズを取り出せないので、シャッターチャンスを逃してしまうことも。
そんな時は、肩に掛けたまま機材の出し入れができるショルダーバッグタイプがおすすめ。またリュックタイプのものでも、肩に引っ掛けたままバッグ側面からカメラ収納部にアクセスできる便利なものあるので、自分の撮影スタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。
耐久性:耐衝撃・耐水がしっかりしたものがベスト
耐久性もカメラバッグではとても大事。当然ながらカメラは精密機械であり、強い衝撃や水分には弱いので、それらからしっかり守ってくれる耐久性の高いカメラバッグが理想です。
厚手でクッション性の高い素材が使われているかどうか、表面は水を弾くコーティングがされているかどうか、止水ファスナーが使われているかどうか。この辺りを事前にチェックしておくと良いでしょう。
安価なカメラバッグだと上記の点のいずれかは満たしていないことが多いので、注意が必要です。
重さ:やっぱり「軽いは正義」
あと意外と見落としがちなのが、カメラバッグ自体の重さ。
フルサイズのミラーレス一眼カメラなどの場合、それらだけでもずっしり重いので、それに加えてカメラバッグまで重たいと持ち歩くのが結構しんどくなります。そして結局そのバッグは使わなくなる(←僕です)。
なので、同じような収納力・耐久性のバッグで、どちらを買うか悩んだ時は、値段よりも重さを優先するのを僕はお勧めします。
ただ軽さばかり重視してしまうと、その分耐久性などが下がることが多いので、その点には注意しましょう。
デザイン:ダサいものが多いけど、探せばお洒落なバッグもある
最後はやっぱりデザイン。せっかくならお洒落なカメラバッグを使った方が良いと僕は思います。それが結構撮影時の自分のテンションにも影響するので。
ただ、実際のところカメラバッグはお洒落なものって少ないんですよね…カメラをやってる人のボリュームゾーンって、どうしてもおじさま世代が中心なので(決しておじさまを悪くいっているわけではありませんので、あしからず)。
それでも最近は少しずつお洒落なデザインのものも増えてきたので、あまり妥協せずにしっかりWeb等で探し回って決めた方がいいと思います(このあとお洒落なお勧めカメラバッグもご紹介します)。
初心者・ビギナーにお勧めのカメラバッグ6選(タイプ別)
カメラの選び方がわかったところで、最後に僕がお勧めするカメラバッグをご紹介したいと思います。
特に今回はカメラ初心者さんが『使いやすい・購入しやすい(比較的安い)・なるべくダサくないバッグ』として、ショルダータイプ・リュックタイプを3つずつ厳選していますので、「どれが良いか迷っちゃう…」という方はぜひ参考にしてみてください。
※キャリーバッグタイプはプロカメラマンさん向けなので、今回は除外しています。
ショルダーバッグタイプのお勧め
まずはショルダーバッグタイプのお勧めをご紹介。ショルダーバッグタイプは比較的コンパクトで速写性が高いものが多いので、スナップ中心にカメラを始めたいという方にお勧めです。
マンハッタンポーテージ「GRACIE CAMERA BAG」
引用:Amazon
最初はマンハッタンポーテージの「GRACIE CAMERA BAG」。デイリーユースのバッグとしても大人気のブランド・マンハッタンポーテージが、実はカメラバッグを出しているんですよね。
そしてこれがとってもお洒落なデザインで、“全くカメラバッグらしくない”感じが実にいい。
引用:Amazon
また機能性もなかなかで、素材はナイロンの約7倍もの強度を誇るコーデュラナイロンを使用しているから、耐久性は抜群。
フルサイズミラーレス一眼カメラ1台+レンズ1〜2本くらいは収納できるので、街撮り・スナップに最適。
お洒落なカメラライフを過ごしたいという方にすごくお勧めなショルダータイプのカメラバッグです。
ブランド | Manhattan Portage(マンハッタンポーテージ) |
素材 | コーデュラナイロン |
ストラップの長さ調節 | 可能 |
サイズ | W28×H18×D11cm |
カラー展開 | 1色(ブラック) |
価格 | 13,750円(税込) |
HAKUBA「Chululu(チュルル) ホリデイ ショルダーバッグ02」
引用:Amazon
ショルダーバッグタイプ2つ目のお勧めは、HAKUBA「Chululu(チュルル) ホリデイ ショルダーバッグ02」。お値段3,000円台で購入可能というリーズナブルなカメラバッグです。
HAKUBAはカメラバッグやカメラアクセサリーを扱う老舗メーカー。ビギナー向けからプロユースのアイテムまで幅広く扱っていて、信頼度は抜群です。
引用:Amazon
この「Chululu(チュルル) ホリデイ ショルダーバッグ02」もマンハッタンポーテージと同様、カメラバッグには見えないお洒落なデザインが魅力。
カラーバリエーションも3色(ブラック、ネイビー、グレー)展開されているので、女性でも比較的使いやすいのも嬉しいところです。
ただサイズはそれほど大きくないので、収納力はやや低め。コンパクトなマイクロフォーサーズやAPS-Cセンサーのカメラをお使いの方にお勧めです。
ブランド | HAKUBA(ハクバ) |
素材 | ポリエステル |
ストラップの長さ調節 | 可能 |
サイズ | W34.5×H25×D14.5cm |
重量 | 約335g |
カラー展開 | 3色(ブラック、グレー、ネイビー) |
価格 | 3,990円(税込/Web販売価格) |
ピークデザイン「エブリデイ スリング 6L」
引用:Amazon
ショルダーバッグタイプ最後のお勧めはピークデザイン「エブリデイスリング 6L」です。ピークデザインもカメラアクセサリーを扱うメーカーとしてカメラの世界では超有名な会社さん(僕も色々と持ってます)。
このカメラバッグは耐久性・機能性・デザイン性の3拍子が揃ったショルダータイプのカメラバッグで、他よりちょっとお値段は高めですが、僕個人的には一番のお勧めバッグです。
引用:Amazon
収納部はカメラを入れるメインポケットだけでなく、小物などを整理しながら入れられる小さめポケットもたくさん付いていて便利。iPadが収納できるスペースもあります。
サイズ感としても秀逸で、500mlのペットボトルも縦に入れられるくらい意外と容量もある。カメラ以外の貴重品などもしっかり入るのは、外での撮影の時すごくありがたいんですよね。
デザインもシンプル・ミニマルだから、シティーユースでも格好良くキマリます。ということで、僕は近々このバッグを購入予定です笑。
ブランド | PeakDesign(ピークデザイン) |
素材 | ナイロン |
ストラップの長さ調節 | 可能 |
サイズ | W35×H23.5×D12cm(6L) |
重量 | 約780g |
カラー展開 | 3色(ブラック、ミッドナイト、アッシュ) |
価格 | 17,600円(税込) |
リュックタイプのお勧め
続いてはリュックタイプのカメラバッグで初心者の方にお勧めのものをご紹介。リュックタイプは肩への負担が少なく、収納力も高いので、旅行や登山などのアウトドアシーンでの利用にもお勧めです。
HAKUBA「カメラリュック プラスシェル ブロス バックパックM」
引用:Amazon
1つ目のお勧めはHAKUBA「カメラリュック プラスシェル ブロス バックパックM」。全体的にスクエア型の形をしていて、カメラバッグの中では比較的ミニマルでシンプルなデザイン。
カメラ内部が上下で分かれている「2気室構造」になっているので、カメラ機材を入れる場所とそれ以外の荷物(財布、鍵、スマホ等)をきちんと分けて整理しながら持ち運ぶこともできます。
引用:Amazon
またバッグ側面にファスナーが付いていて、そこからカメラにアクセスできるため、カバンを下ろさずに機材を取り出すことができるのも嬉しいところ。
1万円以下で購入できるリュックタイプながら、収納力もなかなかあるので、コスパの高いカメラバッグとしてお勧めです。
ブランド | HAKUBA(ハクバ) |
素材 | ナイロン、PVC |
ストラップの長さ調節 | 可能 |
サイズ | W31×H43.5×D20cm(14L) |
重量 | 約1,080g |
カラー展開 | 2色(ブラック、オリーブ) |
価格 | 8,255円(税込/Amazon価格) |
Manfrotto「カメラバック MA2 アクティブ バックパック 18L」
リュックタイプ2つ目のお勧めはManfrotto「カメラバック MA2 アクティブ バックパック 18L」。マンフロットもカメラ界では超有名なカメラバッグ・アクセサリーメーカーで、特にカメラバッグはユーザーが多い印象です。
Manfrotto「カメラバック MA2 アクティブ バックパック 18L」はカメラ収納部が前面開閉式になっているため、こちらもバッグを肩から下ろさず、スムーズに機材を取り出せるのが大きなメリット。
バッグ側面からアクセスできるタイプのものだと、モノによってはカメラが引っかかって少し出し入れしにくいこともあるんですが、このバッグの前面開閉式はその辺りの不便さも見事に解消しています。
引用:Amazon
また、こちらもバッグ内部が上下に分かれている「2気室構造」なので、荷物が中でごちゃごちゃになりにくいのもありがたい。さすがマンフロット、かなり使い勝手を考えた作りになっているので、カメラ初心者さんだけでなくベテランさんでも満足できるお勧めカメラバッグです。
カメラを始めたばかりだと、お値段が15,000円前後で少し高いように感じるかもしれないので、その点はデメリットではありますが、その値段に見合った使いやすさは非常に魅力的です。
ブランド | Manfrotto(マンフロット) |
素材 | ナイロン、PVC |
ストラップの長さ調節 | 可能 |
サイズ | W29×H46×D18.5cm(18L) |
重量 | 約1,200g |
カラー展開 | 1色(ブラック) |
価格 | 16,500円(税込) |
TARION「TR-L カメラバッグ」
最後3つ目はTARION「TR-L カメラバッグ」。このカメラバッグは2気室構造ではないものの、その分カメラ機材をたっぷり収納することができます。
また前面全体がガバッと開くような仕様になっているので、内部の一覧性が高く、どこに何が入っているのか分かりやすいのもメリットと言えるでしょう。
引用:Amazon
このバッグも側面からカメラ収納部にアクセス可能なので、速写性も高め。シンプルなデザインだから街撮り・スナップにも使いやすいリュックタイプのカメラバッグです。
お値段もAmazonセール時なら6,000円台で購入可能で、コスパにも優れています。
ブランド | TARION |
素材 | 1200Dガーゼナイロン |
ストラップの長さ調節 | 可能 |
サイズ | W29.3×H42.7×D18.4cm |
重量 | 約1,510g |
カラー展開 | 1色(ブラック) |
価格 | 6,980円(税込/Amazon価格) |
当ブログの中の人の感想
今回はカメラ初心者さん向けに、カメラバッグの種類や特徴等を踏まえながら、お勧めのカメラバッグをご紹介しました。
よくカメラを始めると「レンズ沼にハマる」なんて言われますが、実はカメラバッグも「沼」にハマりやすいんですよね笑。
でもとにかくカメラバッグを選ぶときは、「自分の撮影スタイルに合うものを選ぶ」というのが本当に大事。「どんなカメラ・レンズを使うのか」「何を撮るのか」「何を持ち歩くことが多いのか」など、事前に確認した上で、それに合ったカメラバッグを選ぶのがお勧めです。
今回ご紹介した6つのタイプ違いのバッグは、カメラ初心者さんにも使いやすい・買いやすいものばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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