Shokz OpenComm本音レビュー。ノイキャン搭載ブームマイクはオンライン会議に最適。
最近、オンライン会議・セミナーでの「マイク音質の改善」に色々と取り組んでいて、その中でワイヤレスヘッドセット「Shokz OpenComm」を数ヶ月前から使用しているんですが、こいつが実に高性能で使いやすい。
これは耳を塞がない骨伝導タイプのヘッドセット。長時間つけていても耳が痛くならないし、高品質のノイズキャンセリングマイクを搭載しているので通話性能も抜群。一日中オンライン会議やセミナーなどがあっても、快適にこなせるんです。また、IP55の防塵防滴性能、急速充電にも対応という優れもの。
半年ほど使ってかなりおすすめのワイヤレスヘッドセットだとわかったので、ぜひみなさんにもお勧めしたいと思い、今回はこのShokz「OpenComm」の使用レビューを綴ることにしました。
オンラインミーティングが多い方、通話性能の高いワイヤレスヘッドセットを探している方の参考になれば幸いです。
- Shokz「OpenComm」の特徴
- Shokz「OpenComm」のデザイン・仕様・操作方法
- Shokz「OpenComm」の使用感(音質・マイク性能等)
- Shokz「OpenComm」が誰に向いているか
これまで30個以上ワイヤレスイヤホンを使ってきたけど…
以前の記事でもちらっと書いていますが、僕はこれまでワイヤレスイヤホンを色々と使ってきてまして、使用数としては合計で優に30個は超えてるんですよね。どのワイヤレスイヤホンもどんどん性能が進化してきていて、音楽を聴くという点においてはほとんど不満はないんです。
ただ、ことオンラインミーティングやセミナーでの使用に関しては、正直ちょっとワイヤレスイヤホンは使いづらいんですよね。
ワイヤレスイヤホンのマイク音質は良くも悪くも“並”
それがなぜかというと、どのワイヤレスイヤホンも“話すマイクの音質は並“だからです(別に悪くないけど、格別に良いわけではないという感じ)。
ワイヤレスイヤホンの“聴く音質”の進化は凄まじいですが、どうしてもマイクと口との物理的な距離は遠くなるので、若干声が拾いにくいんですよね。なので話すマイクの音質はいまだに“並”レベルに感じてしまうわけです(贅沢なことを言っているのは百も承知なのですが)。
マイク音質向上のためにはヘッドセットが必要
そのためもっとマイク音質を高めるためには、もはや物理的にマイクと口との距離を近くするしかない。ただ、別途外付けマイクを用意するのは面倒じゃないですか(いちいち準備して設定いじるの大変だし)。
そう考えた時に、1つの答えが頭にふと浮かんだのです。「ワイヤレスヘッドセットを使うしかないか…」と。ヘッドセットならマイクの位置を口元ギリギリまで持ってこれますから、ワイヤレスイヤホンよりも明らかにマイク音質が向上するわけです。もう、これしかない。
引用:Amazon
有線イヤホンは線が擦れるノイズが気になる
ひとつお伝えしておくと、有線イヤホンの使用もちょっと考えたんですよね。有線イヤホンならもう少しマイクと口との距離を近くできますから。特にAppleの「EarPods」は、バッテリー切れの心配はないし、何よりマイク音質が高いのはよく知られています。
引用:Apple公式HP
ただ、有線だとどうしても線が服に触れたりした時に「ガサガサッ」というノイズが入ることがあるんですよ。これは聞き手にとってかなり不快な音。特に僕はオンライン研修の講師としても登壇することが多いんですけど、その時「ガサガサ音に気をつけてくれ」とクライアントさん側からよくアナウンスされたりするんです。
なので有線イヤホンはできれば使いたくない。そうなると余計にワイヤレスヘッドセットが必要になったわけです。
Shokz「OpenComm」はこんなワイヤレスヘッドセット
そこで色々とワイヤレスヘッドセットについて調べていき、今回購入したShokz「OpenComm」を見つけました。てかワイヤレスヘッドセットって、ゲーム用がほとんどで、ビジネス用途で性能が高いものってあまりないのね笑。
これからShokz「OpenComm」の特徴をまとめていきます。
メーカー概要
まずはブランドについて。Shokz「OpenComm」は、アメリカのテキサス州に本社を置く「Shokz(ショックス)」(2011年設立)という会社が製造・販売しています。以前は「AfterShokz」という社名だったんですけど、2021年末に「Shokz」に社名変更したみたい。
主に骨伝導イヤホン、ヘッドセット、オーディオプレーヤーの開発・製造・販売を行っていて、すでに世界60カ国、700万人以上の利用者がいる、この道のパイオニア的な企業です。
引用:Shockz公式HP
Shokzは以前からずっと“耳を開放する”骨伝導タイプのワイヤレスイヤホンに注力しているのが特徴ですね。独自路線を突っ走る企業は好きなので、個人的に結構応援してたりします。
なお、日本での国内代理店はフォーカルポイント株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 恩田英樹 以下フォーカルポイント)です。
製品の主な特徴
そんなShokzから販売されているShokz「OpenComm」。このワイヤレスヘッドセットの特徴を簡単にまとめると、以下のようになります。
- 耳を塞がない骨伝導方式のヘッドセット
- 高品質のデュアルノイズキャンセリング・ブームマイク搭載で、クリアな通話が可能(マイク性能が高い!)
- 長時間の使用でも疲れにくい超軽量さ(約33g)
- 柔軟性と耐久性が両立したチタニウム製ヘッドバンド
- ひとつのボタンで複数の機能にアクセスできるマルチファンクションボタン搭載
- 複数デバイスに同時接続できるマルチポイントペアリング機能搭載
- 近づけるだけでペアリングできるNFCペアリングもあり
- バッテリーがかなり長持ち(最大16時間使用可能)
- 急速充電にも対応(5分間で最大約2時間使用可能)
- 着脱が簡単なマグネット式充電
- 汗や汚れにも強いIP55の防塵防滴性能
- 2年間の長期保証付き
魅力的な性能がズラリ。特にやっぱり“耳を塞がない骨伝導方式”ってところが大きな特徴ですよね。
ちなみに「骨伝導方式」とは、骨を通して直接聴覚神経に音を届ける技術で、通常のイヤホンより鼓膜への負担が少ないと言われています。
耳を塞がない開放型のスタイルになるので、周囲の音を聞き取ることができるのがメリット。耳の奥まで差し込むカナル型のイヤホンが苦手な人とかはかなり嬉しいのではないでしょうか(←かつての僕です)。
またノイズキャンセリング機能を搭載したブームマイク(ポールまたはアームに取り付けられ、向きなどを変えられる指向性マイク)がついているので、僕が気になっていたマイクの音質もかなり高いのもポイント。こりゃ素晴らしい。
その他にも色々と特徴・ポイントがあるので、この後の外観チェックや使用感レビューなどの中でも触れていきます。
サイズ感・重量
サイズは約100(W)× 122(H)×35(D)mmで、伸長時の長さは約340mm。手に持った時の大きさとしては、大人の男性の手のひらに乗るくらいでしょうか。僕は手が小さめですけど、それでもちょうど収まるくらいなので、結構コンパクトだと思います。
重さも上に書いた通り約33gしかないので、非常に軽量。装着時の負担・持ち歩きの負担はほとんど感じないでしょう。
実売価格
ちなみに価格としては定価が22,880円(税込)ほど。決して安くはないですね。
ただAmazonやその他ECサイトだと、2023年3型時点では実売価格で16,000円前後になっていることが多いので、気になる方はタイムセールなどを狙ってもいいかもしれません。
その他主な仕様
その他、Shokz「OpenComm」のメーカー公表の仕様も下に載せておきます。他製品とのスペック比較をしたい方はご参考までにご覧ください。
ブランド | Shokz(旧・AfterShokz) |
製品名 | OpenComm |
型番 | ASC100 |
イヤホンタイプ | オープンイヤー型骨伝導方式 |
サイズ | 約12.2×10×3.5cm |
重量 | 33g |
搭載チップ | Qualcomm3024 |
対応コーデック | SBC |
Bluetooth | 5.0 |
マルチポイント | ◯ |
搭載マイク | デュアルDSP ノイズキャンセリングマイク |
充電方式 | USB Type-C、ワイヤレス |
連続再生時間 | 最長8時間 |
通話時間 | 最長16時間 |
待機時間 | 最長366時間 |
バッテリー容量 | 170mAh |
バッテリー方式 | マグネット方式(専用充電コード) |
充電時間 | 約1時間(5分の充電で2時間使用可能な急速充電対応) |
防塵防滴性能 | IP55 |
カラー展開 | 1色(ブラック) |
価格 | 22,800円(税込) |
Shokz OpenCommの外観・デザインレビュー
購入して現在使用しているShokz「OpenComm」が手元にあるので、次に外観・デザインを見ていきます。
パッケージ・同梱物
パッケージはこんな感じ。ちょっと大きめです。なぜかというと、同梱物として収納ケースが付属しているからなんですよね。
この収納ケースは結構ガッチリしているハードタイプで、Shokz「OpenComm」をしっかり守ってくれます。ただちょっと嵩張る。
同梱物としては、以下の通りとなっています。
- Shokz「OpenComm」本体
- 収納ケース
- マグネット式専用充電ケーブル
- 説明書
- 保証書(2年保証)
全体外観
全体の外観・デザインはこんな感じ。完全独立型ではなく左右は繋がっています。持ち運びという意味では、このタイプはやや嵩張りますが、でも全体的にコンパクトなので、それほど苦にはなりません。
素材の表面は少しざらざらとしていて、安っぽさはないですね。ビジネスシーンとの相性も◎。耳にかかる部分が丸く形取られていて、その先端に音を骨伝導で聴く振動部が付いています。
なお、右の本体下側に音量調整兼電源ボタンがあります。
振動部とマイク
その肝心の音を聴く振動部ですが、全体のボディとは一体となっていて、ニョキっと伸びている感じ。ここを耳のすぐ前あたりに当てると、骨伝導で音が聞こえる仕組みです。
右振動部の外側にはマルチファンクションボタンがあります。このボタンで通話の着信に応答したり、音楽の再生停止・曲送り曲戻しなどの操作を行えます。便利。
マイクブームは左の振動部から伸びている形。このマイクブームが結構長めで、口元でしっかり声を拾ってくれます。
なお、マイクを使わない時は折りたたんでおくことも可能です。折りたたんでもデザインが損なわれず、シンプルで良い。
ボディ部
Shokz「OpenComm」のボディ部分については、素材感は先にお伝えした通りですが、特筆すべきはその柔らかさ。チタンでできているので、高い耐久性と柔軟性を両立しているんですよね。
なので不思議な感じなんですが、下の画像のように手で握ったり曲げたりすればグニャリといくのに、手を離せばすぐに元の形に戻るんです。
これがなかなか良くて、長時間使っても肌に触れているところが痛くならないし、持ち運ぶ時に誤って引っ張っちゃっても問題ないんですよ。完全独立型じゃない分、こういうところに工夫がされているのは素晴らしい。
操作ボタン
便利なファンクションボタンが右の振動部にあるほか、音量ボタンなどは右耳後ろ側のところについています。基本的に操作系統は全部右にある感じですね。これもわかりやすくて良いですよね。
なお、この音量ボタンの側面側には充電端子があります。Shokz「OpenComm」は専用の充電ケーブルを使って充電する仕組みですが、マグネット式になっているので、ケーブルを近づけるとヒュッとくっついてくれて、充電が開始されます。楽チン。
以上がShokz「OpenComm」の外観です。なかなかよくデザインされていて、モノとしての作りは結構良い感じです。
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