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FUJIFILM「X-T30」使用レビュー。スナップ用途なら今コスパ最強の中古カメラかも。

X-T30はコンパクト・軽量
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X-T30の使用感レビュー

実際にしばらく「X-T30」を持ち歩いて使ってみました。次はその際の使用感をレビューしていきます。使用したレンズは「XF23mm f2」です。

描写・写り

まずは一番大事な描写・写りから。結果から先にお伝えすると、写りは抜群でした。

まぁそれもそのはず、前述のとおり「X-T30」は「X-Trans CMOS 4」のセンサーと、画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載しているので、写りは上位機種とほぼ同じはずですからね。


もちろんレンズによって細かな描写の違いは出てきますが、FUJIFILMらしい透明感のある写りが楽しめた気がします。

使っていて露出がうまくとれない時もちょこちょこあったので(ハイキーになりやすい感じがしました)、その点は少し気になるところではありましたが、総じて描写については満足。

フィルムシミュレーション

FUJIFILMのカメラといえばフィルムシミュレーションですが、「X-T30」で使用できるのは以下の全10種類(フィルターを含めると16種類)。

PROVIA/スタンダード、 Velvia/ビビッド、 ASTIA/ソフト、 クラシッククローム、 PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、ETERNA/シネマ、ACROS、モノクロ、 セピア

少し古いカメラなので、人気のクラシックネガや最新のノスタルジックネガなどはもちろんありません。ただそれ以外のものは使えますし、個人的にはASTIAとACROSが好きなので、とりあえずこの2つが使えれば良し笑。


「X-T30」でも相変わらず色味がすごく綺麗で、撮った写真を見てるとつい見入ってしまうほど。やっぱりこの色の良さはFUJIFILMですね。

ちなみに作例は最後の方にもう少し載せていますので、気になる方はそちらも併せてご覧ください(大した写真じゃないけど)。

オートフォーカス

次にオートフォーカスについてですが、これもレンズ性能に多少影響を受けますが、基本的には必要十分な速さ・正確さだと感じました。僕はスナップが中心なので、そういった使い方なら全く問題ない性能でしょう。

X-T30にXF23mm f2をつけたところ

ただ車のレースとか動きモノを撮ろうとすると、さすがに少しキツイですね。動きの早いモノにピントを合わせようとすると、どうしてもフォーカスが迷って迷って結局決まらない、ということはありました。この辺りは上位機種であるX-TシリーズやX-Hシリーズにやはり分がありそうです。

パパさんとかだと、子どもが遊んでいるところを撮りたい!ということもあると思いますが、そのようなシチュエーションくらいなら基本的には問題ないレベルだとは思います。ただ不安な方は一度GOOPASSとかのレンタルサービスとかで試した方がいいかも。

グリップのしやすさ

次にグリップについて。ここは気になる人も多いのではないでしょうか。

個人的には許容範囲、といった感じでした。正直持ちやすい訳ではなかったですが、わずかに右手部分にグリップがあるので、これによって何とかなった感じですね。

X-T30のグリップ

ただ僕は手が小さい方なので(サイズ的には女性並み)、もう少し大きい手の人はかなり窮屈になると思います。小指も余っちゃう人も多いのでは。

この辺りはボディのコンパクトさと相反関係にある部分ですから、ある程度は致し方ないでしょうけどね。僕はコンパクトさを重視したい人間なので、このグリップでも問題なし。

ただ少し握っていて心許なかったので、一応SmallRig「カメラ用リストストラップ」を常につけていました。こういったハンドストラップ・リストストラップ運用がコンパクトなX-T30にはぴったりな気がします。

X-T30はハンドストラップ運用がベスト

ちなみにこのSmallRig「カメラ用リストストラップ」は過去の記事でもレビューしてるんですけど、めちゃくちゃ使いやすくてコスパも最高なので、かなりおすすめです。気になる方はこちらの記事も併せてご覧くださいね(本気でこれはおすすめ)。

シャッターフィーリング

僕がカメラ選びにおいてとても重要視しているのがシャッターフィーリング。その点から見てみると、「X-T30」はなかなか良かったです。

まずシャッター音(メカシャッター)はどことなくフィルムカメラのようやパシャッという音でした。FUJIFILMらしいね。「X-E3」に似ている気もします。

個人的にはX-Proシリーズのシャッター音が至極だと感じているので、それと比べるとやはり劣りますが、それでもこのフィルムライクな音は心地良いですね。ただ音は少し大きめかも。

X-T30にXF35mm f1.4をつけたところ

次にシャッターの感触ですが、切った瞬間の指に伝わる振動がこれまた心地良い。FUJIFILMのカメラってこの辺りがすごく優れてますよね、なんなんでしょうこれは。これまたX-Proシリーズほどではもちろんないんですけど、つい何気なくシャッターを切りたくなるような、そんな感触でした。

総じてシャッターフィーリングは良好。うーん、本当によくできてますね、このカメラ。

ファインダーの見やすさ

次はファインダーの見やすさ。「X-T30」のEVFのファインダー倍率は0.62 倍なので、数字上は正直なところめちゃくちゃ大きく見やすいわけではない。実際に覗いてみてもそんな感じでした。

ただ普段X-Pro2のEVFに見慣れているからか、X-T30でも個人的には全然許容範囲でしたね笑(X-Pro2は0.59倍)。特に僕は普段メガネをしているんですけど、メガネを着けたままでも意外と見やすい。ここはすごくありがたかったです。

あと解像度としては236万ドットということで、これも最新のカメラと比べたらもちろん劣るんだけど、それでも十分精細な映像だったので、こちらも個人的には十分綺麗だなという印象でした。

背面液晶の見やすさ

あと背面液晶については、やっぱりスチールにおいてはチルト式で跳ね上がるのは良い。特に低いアングルで撮影するときにすごく便利でした。

X-T30の外観・背面

液晶の解像度も十分(104万ドット)で、撮影後のプレビューもかなり綺麗に見えます。背面液晶の美しさって、意外と撮影体験に影響しますけど、これくらいなら必要十分ですね。

バッテリー持ち

最後にバッテリー持ちについて。X-T30は型番「NP-W126S」というバッテリーが使われていますが、これは最新のバッテリーより1世代前のものなので、ちょっと容量が小さいんですよね(X-Pro3とかX-T3と同じ)。そのためバッテリー持ちに関しては正直それほど良くはなかったです。

公式では通常撮影(EVF使用)だと大体300〜350枚くらいは撮影可能となっているんですが、個人的な使用感からいくと、250枚くらいでバッテリーがなくなる感じでしたね。

まぁ中古で購入したので、すでにバッテリーが多少へたっている可能性は高いですが、たとえ新品のバッテリーだったとしても、1日撮り続けるのは無理。1日撮りたい時や旅行中などは、予備バッテリーがやっぱり必要ですね。

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X-T30の作例

X-T30の使用感をレビューした後は、実際に撮影してきた作例を載せておきます。大した写真じゃないけど。

今回はX-T30に「XF23mm f2」のレンズをつけて、海(茅ヶ崎海岸)まで行って撮影してきました。天気が晴れたり曇ったりなかなか難しい条件だったけど、楽しい撮影になりました。

これは茅ヶ崎に向かう道中に撮った写真。個人的にフィルムシミュレーションは ASTIAとACROSが好きなので、最初はそれを連発してました。

X-T30の作例
X-T30の作例

茅ヶ崎海岸についてからは天気が微妙になってきて、薄曇りになったり急に晴れたり。露出が結構難しかったんですが、とりあえず白飛びしないように気をつけながら撮っていました。特に海は光量が多くなりがちなので。


影の撮影が好きなので、ACROSでシルエットを強調しながら撮ったり。暗部もしっかり粘ってくれます。

X-T30の作例

途中いい感じに座ってくれている女性がいたので、少しノスタルジックな雰囲気にしようと思ってクラシッククロームでも撮影してみました。茅ヶ崎海岸はなかなか良い撮影スポットですね。


海岸での撮影を終えて、帰り道もてくてく歩きながらパシャリ。茅ヶ崎美術館も見えたので、ちょっと立ち寄って可愛い梅も撮っておきました。相変わらずFUJIFILMのカメラは色が綺麗ですね。


とりあえず今回の作例はこれくらいです。本当はもっと撮ってるんですけど、載せ出したらキリがないしね笑。

X-T30は中古で買ってもいまだに楽しめる?

ということで、今回X-T30を入手して、その特徴・外観・使用感をレビューしてきましたが、なかなか使い勝手の良い楽しいカメラでした。

2019年3月発売なので4年前のカメラになりますが、特に写りの良さは抜群。上位機種と同じセンサー・エンジンを積んでいるだけのことはあります。趣味でスチールを楽しむ分には、いまだに十分使える・楽しめるカメラなのは間違いありませんね。

X-T30の外観・正面

むしろサイズ感がすごくコンパクトで重量も軽いので、旅行とかならX-T3、X-T4などよりも個人的にはX-T30を選んじゃいます。デザインもクラシカルでかっこいいし。唯一気になるところとしては防塵・防滴じゃないところでしょうかね。

今なら中古でもかなり価格がこなれてきているので、実はFUJIFILMの中では狙い目のカメラかも。相当コスパいいですね。気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

当ブログの中の人の感想

今回はFUJIFILM「X-T30」についての使用レビューを綴りました。

前述の通りとにかくコンパクト・軽量で、写りもいい。ついつい外に持ち出したくなるカメラでした。2021年にはアップグレード版の「X-T30Ⅱ」もリリースされているので、そっちもきっと良いカメラなんでしょうなぁ。機会があったら使ってみたい。

でも、とりあえずはしばらくX-T30で趣味カメラを楽しんでいきたいと思います。特に今度旅行に持って行こうと画策中なので、それも楽しみです。

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編集者兼アートディレクター。カメラ・ガジェット・便利雑貨等を買ってはわかりやすくレビューしまくる人。

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