EarFun Air Pro 3 本音レビュー。ハイクラス並みの音質・ANC、マルチポイント対応の高コスパ完全ワイヤレスイヤホン。

最近完全ワイヤレスイヤホンの進化が凄まじいですが、先日リリースされたEarFun「Air Pro 3」がこれまたすごい。
EarFun「Air Pro 3」は高音質で、高いノイズキャンセリング・外音取り込み性能、マルチペアリング付き、長時間バッテリーが特徴。それでいてお値段実売で8,000円前後という、まさに価格破壊な完全ワイヤレスイヤホンです。
今回こやつを購入してみて、かなりヤバかった(←良い意味でね)ので、購入・使用レビューを綴ることにしました。
どの完全ワイヤレスイヤホンを選んだら良いか迷っている方、初めて完全ワイヤレスイヤホンを購入するという方などの参考になれば幸いです。
- EarFun「Air Pro 3」の特徴
- EarFun「Air Pro 3」のデザイン・仕様・操作方法
- EarFun「Air Pro 3」の音質
- EarFun「Air Pro 3」のノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能・通話の品質
これまで30個以上の完全ワイヤレスイヤホンを使ってきた
過去の記事でもお話ししていますが、僕はこれまでも完全ワイヤレスイヤホンやヘッドホンを色々と使ってまして。合計30個以上は使ってきたんですよね。そう、もはやこれは病気です。

なので今回もその病が発病しまして、「これは良さそうだぞ!」とピンときたEarFun「Air Pro 3」に飛びついてしまったのです。
ただそれだけたくさん完全ワイヤレスイヤホンを使ってきているので、その経験を交えてリアルなレビューをしたいと思っています。
EarFun「Air Pro 3」はこんなイヤホン
今回購入したのはEarFunから出ている「Air Pro 3」。まずは特徴をまとめていきます。
EarFunは業界注目の新興オーディオメーカーのブランド
まずはブランドについて。EarFunは2018年に設立された中国深圳のオーディオ機器メーカー「EarFun Technology」が展開するブランド。
2018年に産声をあげたばかりなのに、すでにアメリカ・日本・ヨーロッパを中心に世界100以上の国・地域で展開、累計300万台以上の販売実績をあげているのだとか。

引用:EarFun Technology公式HP
独自のノイズキャンセリング機能も自社開発して、数々の賞も受賞しています(国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP」も2022年の開発賞を受賞)。
正直昔は単なる中華系企業の1つとしかみてなかったんですけど(EarFunさん、ごめんね)、最近の勢いはなかなか凄いですよね。まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。
EarFun「Air Pro 3」の特徴
そんなEarFunから2023年1月にリリースされたのがEarFun「Air Pro 3」。この完全ワイヤレスイヤホンの特徴を簡単にまとめると、以下のようになります。凄いですよ、ほんとに。
- 11mmの大サイズダイナミックドライバーを搭載
- ハイレゾ相当(24bit/96kHz)の再生に対応する高音質コーデックaptX Adaptiveに対応
- 業界トップクラスのノイズキャンセリング機能(-43dBノイズ低減)
- クリアな音質の外音取り込みモード搭載
- マルチポイント機能搭載で最大2台まで同時接続可能
- イヤホン単体で9時間、ケース込みで最長45時間の連続再生を実現
- 10分の充電で2時間再生可能
- cVcノイズキャンセリングも搭載
- 独自のQuietSmart2.0により風切り音も90%カット
- それでいて価格は1万円以下
この一覧を見てもわかる通り、とにかく高機能・高性能。今、完全ワイヤレスイヤホンに求められている機能を全部盛り込んだと言っても過言ではないほどに仕上がっているんです。

具体的な音質やノイズキャンセリングの効き具合、外音取り込みの性能などは、実際に使用した感想を後述しますが、とにかくまずはこの”機能全部盛り”の凄さをお伝えしたい。
EarFun「Air Pro 3」のサイズ・重量
サイズ感もコンパクト・軽量です。ケースは約60×50×31mm、37g。イヤホンは片耳約4.5g、両耳で9gしかありません。装着時の負担・持ち歩きの負担はほとんど感じないでしょう。

EarFun「Air Pro 3」の実売価格
そしてそんなモリモリな機能なのに、お値段はまさかの1万円以下なんですわ。というか、通常販売価格は8,990円くらいで、そこからさらにAmazonのタイムセールなどが絡むと、なんと7,000円前後で買えてしまうのです。これはさすがにヤバ過ぎる。
機能全部盛りなイヤホンって、だいたい2万円台〜のハイクラスワイヤレスイヤホンじゃないとこれまであり得なかったんですけど、ついにこのEarFun「Air Pro 3」は、その壁を突き破ってきました。まさに”コスパお化け爆誕”といったところでしょう。
その他主な仕様
その他、EarFun「Air Pro 3」のメーカー公表の仕様も下に載せておきます。他製品とのスペック比較をしたい方はご参考までにご覧ください。
ブランド | EarFun |
製品名 | Air Pro 3 |
イヤホンタイプ | 完全ワイヤレスイヤホン |
サイズ | ケース:約60×50×31mm |
重量 | ケース:約37g イヤホン(片耳):約4.5g |
ドライバー | 11mm径大型ダイナミックドライバー |
ノイズキャンセリング | ◯(パッシブ・アクティブ・cVc) |
外音取り込み機能 | ◯ |
マルチポイント | ◯ |
装着検出機能 | × |
充電方式 | USB Type-C、ワイヤレス |
連続再生時間 | イヤホン本体:最大9時間 ケース込み:最大45時間 |
充電時間 | 有線:約3時 ワイヤレス:約3.5時間 |
防水規格 | IPX5 |
対応コーデック | aptX Adaptive、SBC、AAC、LC3(今後のアップデートで対応予定) |
通信方式 | Bluetooth 5.3 |
カラー展開 | 1色(ブラック) |
価格 | 8,990円(税込) |
EarFun「Air Pro 3」の外観・デザインを見てみる
発売日に購入したEarFun「Air Pro 3」が手元にあるので、次に外観・デザインを見ていきます。
パッケージ・同梱物
パッケージは他社とあまり変わらない感じですが、同梱物はなかなか充実。有線ケーブル、替えのイヤーピース、取扱説明書(日本語対応)に加え、掃除用のキットまで入っていました。ありがたい。


替えのイヤーピースは本体イヤホンについているMサイズ以外に3種類(XS・S・M・Lの合計4種類)用意されています。僕は耳穴が小さい人間なので、Sサイズを使ってます。
ケース
続いてケースはこんな感じ。デザインはかなりシンプル・ミニマルでほとんど装飾はなく、全体的に丸みのあるつるんとしたボディです。中央に「EarFun」とロゴが軽く掘ってあります。


サイズは約60 × 50 × 31mm。最近の高機能完全ワイヤレスイヤホンの比べても決して大き過ぎず。大体Appleの「AirPods Pro 2」と同じくらいですね。
側面の蓋が開く側にはLEDランプが3つついていて、バッテリー残量を教えてくれます。よき。
- ライト3つ点灯:バッテリー残量60〜100%
- ライト2つ点灯:バッテリー残量20〜59%
- ライト1つ点灯<バッテリー残量6〜19%/li>
- ライト1つ点滅<バッテリー残量5%以下/li>

そして反対側の側面には充電用のUSB-C端子穴が。こちらは急速充電にも対応しているので、10分の充電で2時間も使えるようになるみたい。これめちゃくちゃありがたい。

個人的に意外と感心してしまったのがケースの蓋。1万円以下の安価な完全ワイヤレスイヤホンのケースって作りがチープで、蓋がパカパカと簡単に開いてしまうことが多いんですけど、EarFun「Air Pro 3」のケースの蓋は程よくバネのテンションが感じられるんですよね。

だからゆっくり“スッ”と閉まってくれる感じがして、安っぽさが全然ない。これは実際に使った人しかわからないと思いますが笑、こういった細かいところのビルドクオリティもこのイヤホンはよくできてます。
イヤホン本体
続いてイヤホン本体をチェック。EarFun「Air Pro 3」はノズルタイプのイヤホン。ただノズル部分は比較的短めの設計なので、全体的にはコンパクトに感じます。これなら装着したときに耳からあまり飛び出さないから嬉しい。

ちょうど手元にあったSOUNDPEATS「TrueAir2」ともサイズ比較してみましたが、やっぱりEarFun「Air Pro 3」はちょっと短めな作りでした。

なお、このイヤホンはカラーが「ブラック」なんですけど、ノズル外側はブラックというよりもガンメタリック(金属光沢のある濃いグレー)に近いですかね。なかなか高級感があります。
物理ボタンは何もついておらず、基本的な操作は全てこのノズル外側のくぼみをタップして操作する仕組み。タップ式は誤操作しやすいので物理ボタンの方が個人的には好みなんですけど、この辺りはしょうがないですね。

イヤホンはカナル型。デフォルトでシリコンのMサイズイヤーピースが付いていますが、これ以外にも前述のとおり替えのイヤーピースが3種類付属してきます。
自分の耳穴の大きさに合わせて、一番フィットするものに替えられるのもありがたいですね。