人気のままディスコンとなったFUJIFILM「X-E4」を今さら使ってレビューしてみる。
2022年の後半、FUJIFILMのカメラ界隈が色々と騒ついています。特に個人的にザワザワしたのが「X-E4のディスコン」。
僕も実は虎視眈々と購入を狙っていたカメラだったので、非常に残念なニュースでした。そうなると余計に使ってみたくなるのが僕の性。
ということで、今回「X-E4」をGOOPASSでレンタルしてみたので、使用感含めたレビューをまとめてみたいと思います。結論から先に言っておくと、「やっぱ買っときゃよかった」でした。
今後中古での購入を検討している方の参考になれば幸いです。
- FUJIFILM「X-E4」の特徴
- FUJIFILM「X-E4」の良いところ・残念なところ
- FUJIFILM「X-E4」のデザイン・仕様
- FUJIFILM「X-E4」の作例
- FUJIFILM「X-E4」が誰に向いているか
衝撃のFUJIFILM「X-E4」ディスコン事変
「FUJIFILMが、X-E4ディスコンするってよ。」
こんなニュースが入ってきたのは、2022年の10月頃。ちょうど「欲しいな〜来月あたり買っちゃおうかな」とか安易に考えていたことも影響し、その衝撃たるや個人的になかなかのものでした。
実際のところ世の中のカメラ界隈でも結構ザワついたのは事実。というのも、元々X-E4は人気があり過ぎて2021年春の発売直後からずっと品薄状態が続いていたんですよね。
そしてその品薄状態が続いたまま、突如としてディスコンに。実質的な販売期間は約1年半という短さ。そりゃザワ付きますわ。
引用:FUJIFILM公式HP
まぁFUJIFILMとしても、「長引く半導体不足の影響」と「次世代センサーへの移行」という事情が重なり、“売りたいけど、やむを得ずディスコン”という選択を取ったのではないかと思いますが…それでもやっぱりファンとしては残念ですよね。
そんなこんなで、FUJIFILM「X-E4」は後世にも語り継がれるであろう“幻の人気カメラ”になってしまったのでした。
どうしても使ってみたかったのでFUJIFILM「X-E4」をレンタルしてみた
そうなってくると、逆に「どうしてみ使ってみたい!」となってしまうのが僕の性分。元々購入を予定していたので、余計にそんな気持ちが込み上げてきたのです。
さらに僕は前機種である「X-E3」を今でも愛用しているので、それとの使用感の違いなども気になってくる。
ただ本当に「X-E4」はいまだに人気。中古市場でもなかなか個体が出回っていないので、そうなると手段はレンタルしかない!ということで、今回GOOPASSで「X-E4」を借りてみました。
FUJIFILM「X-E4」の特徴
大人気の「X-E4」が手元に無事届き、開封の儀(レンタルだけど)。いざ手に持ってみると、なんとも言えぬ高揚感に包まれました。
改めてこのFUJIFILM「X-E4」の良いところをまとめてみると、こんな感じ(詳細は下に続きます)。
- カッコ良過ぎるミニマルなデザイン
- 軽量・コンパクトなボディでスナップシューターとして最適
- 上位機種「X-T4」と同じセンサーと画像処理エンジンを搭載
- 「X-E3」にはなかったチルト液晶モニター搭載
カッコ良過ぎるミニマルなデザイン
FUJIFILM「X-E4」の特徴・良さと言ったら、なんと言ってもデザインでしょう。
無駄なものはほとんど削ぎ落としたミニマルなフルフラットボディは、洗練された最高にかっこいいデザインに仕上がっています。
YouTubeなどでも「LEICAにそっくり」という声が上がっていましたが、確かにライカのMシリーズ等にどことなく似てますよね。
正直、このデザインの良さ・かっこよさだけでも買う価値があると思う。カメラのジャケ買いですわ。
軽量・コンパクトなボディでスナップシューターとして最適
そしてX-Eシリーズらしい軽量・コンパクトな設計も「X-E4」は継承しています。ボディの厚みは32.7mm、重量は364gしかありません。
APS-Cセンサーを積んだレンズ交換式カメラでここまで軽量なものって、なかなかないですよね。
ボディも小さいから鞄やポケットにスッと入れておけるので、スナップシューターに最適。
上位機種「X-T4」と同じセンサーと画像処理エンジンを搭載
さらに「X-E4」の素晴らしい特徴として、上位機種にあたる「X-T4」と同じセンサーと画像処理エンジンを搭載していることも挙げられます。
CMOSセンサーは第四世代の「X-Trans CMOS 4」、エンジンも「X-Processor 4」。
引用:FUJIFILM公式HP
画素数も約2,610万画素ということで、こちらも「X-T4」と同等だし、フィルムシミュレーションの数も同じ。つまり上位機種とほぼ同じ写りが得られるんですよね。
それでいて軽量・コンパクトなわけですから、そりゃ人気が出るわけですわ。
「X-E3」にはなかったチルト液晶モニターを採用
あとチルト液晶モニターが採用されていることも、個人的にすごく評価したい特徴の1つ。
僕が持っているX-E3は背面液晶が可動しなかったので(下写真)、ローアングル撮影などがちょっとやりづらかったんですけど、「X-E4」ならその弱点も克服できるわけ。
バリアングル液晶じゃない点も、スチールユーザーにはありがたかったのではないでしょうか。
メーカー公表の主なスペック
念のため、FUJIFILM「X-E4」のメーカー公表のスペックも下に載せておきます。他製品のカメラとのスペック比較をしたい方はご参考までにご覧ください。
ブランド | FUJIFILM |
名称 | X-E4 |
タイプ | ミラーレス |
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
画素数 | 約2,610万画素 |
撮像素子 | 23.5mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 4センサー |
画像処理エンジン | X-Processor 4 |
感度 | 標準:ISO160~12800 拡張:ISO80/100/125/25600/51200 |
記録フォーマット | JPEG/RAW |
連写撮影 | メカシャッター:約8コマ/秒 電子シャッター:約30コマ/秒 |
シャッタースピード | メカ:1/4000秒~15秒 電子:1/32,000秒~15秒 |
液晶モニター | 3型(インチ)、162万ドット |
ファインダー倍率 | 0.62倍 |
ローパスフィルターレス | ◯ |
撮影枚数 | 液晶モニター使用時:460枚 ファインダー使用時:430枚 |
記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード |
スロット | シングル |
防塵防滴 | × |
ボディ内手ぶれ補正 | × |
タッチパネル | ◯ |
内蔵フラッシュ | × |
背面液晶モニター | チルト式液晶 |
USB充電 | ◯ |
RAW+JPEG同時記録 | 可能 |
バルブ | ◯ |
RAW | 14bit |
セルフタイマー | 10/2秒 |
インターフェース | USB Type-C、HDMIマイクロ |
AFセンサー測距点 | シングルポイントAF:13×9/25×17のエリア選択(フォーカス枠サイズ可変) ゾーンAF:13×9の117エリアより3×3/5×5/7×7選択 |
フィルムシミュレーション | 12種類(PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、クラシックネガ、ETERNA/シネマ、ETERNAブリーチバイパス、ACROS(Yeフィルター、Rフィルター、Gフィルター)、モノクロ(Yeフィルター、Rフィルター、Gフィルター)、セピア) |
動画4K対応 | ◯ |
動画記録画素数 | 4K(3840×2160) 29.97fps |
動画ファイル形式 | MOV/MP4 |
映像圧縮方式 | MPEG-4 AVC/H.264準拠 |
音声記録方式 | リニアPCM/ステレオ(24bit/48KHzサンプリング) AAC |
Wi-Fi | ◯ |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 |
サイズ | 121.3×72.9×32.7 mm |
重量 | 315g |
カラー | ブラック、シルバー |
FUJIFILM「X-E4」をざっくり見てみる
GOOPASSからお借りしているFUJIFILM「X-E4」を使って、全体のデザインを見ていきます。カラーバリエーションは2色で、僕は今回ブラックをレンタルしました。
全体外観はとにかくシンプルでミニマル
外観はやっぱりとにかくシンプル。この一言に尽きますね。前機種「X-E3」もシンプル・ミニマルなデザインでしたが、そこからさらに磨きがかかっています。
本当に余計なものはどんどん削ぎ落とされているので、非常に洗練されたデザインに仕上がっています。
また「X-E3」の方がもう少し全体的に丸みがあった感じがしますが、「X-E4」になって角がよりシャープになっていますね。この辺りもスタイリッシュさが増している理由の1つかもしれません。
改めて…ライカに似過ぎてる気もしますが笑。
レンズ横にあったフォーカスレバーがなくなっている
ミニマルでおしゃれなデザインに磨きがかかったのはすごく良いのですが、その割を食う形でレンズ横にあったフォーカスを切り替えるレバーがなくなっていました(以下の写真は、上が「X-E4」、下が「X-E3」です)。
「X-E3」にあったこのフォーカスレバーが結構便利だったので、これがないのは地味に痛い。クイックメニューとかでフォーカスを割り当てるしかないですね。
右手のグリップもなくなってフラットなデザインに
あと、これまた「X-E3」にはあった右手側のグリップもなくなっています。何もないフラットなデザイン。
ここに関しても賛否両論分かれているようですが、僕個人的にはこのフラットなデザインの方が好みですかね。
元々「X-E3」も握り心地はそこまで良くなかったので、それであれば完全にグリップは無くしてしまって、デザイン優先でいい気がする。
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