SIGMA「45mm F2.8 DG DN」購入・使用レビュー。小さい・味わい深い写りが最高。

加えてそのカメラでの撮影体験をさらに楽しくしてくれているのが、先日購入したSIGMA「45mm F2.8 DG DN」というレンズ。コンパクトさと画質を両立した「Contemporaryライン」の“始まり”となったレンズで、クラシカルさと現代的なシャープさの両方を味わえる面白いレンズです。
とても使いやすくて楽しいレンズだったので、今回はその購入・使用レビューを綴りたいと思います。カメラ好きの方やSIGMA「45mm F2.8 DG DN」の購入を検討している方の参考になれば幸いです。
- SIGMAレンズのプロダクトラインの違い
- SIGMA「45mm F2.8 DG DN」の特徴
- SIGMA「45mm F2.8 DG DN」の外観・デザイン
- SIGMA「45mm F2.8 DG DN」の使用感
- SIGMA「45mm F2.8 DG DN」の作例
- SIGMA「45mm F2.8 DG DN」は誰に向いているか
SIGMAレンズのプロダクトライン
SIGMA「45mm F2.8 DG DN」についてまとめる上で、先に整理しておかないといけないのが、SIGMAが展開しているレンズのプロダクトラインです。
SIGMAでは現在以下の3つのラインを展開しています。
- Contemporaryライン:性能とコンパクトさを両立したバランスの良さが特徴。幅広いシーンで使いやすい。
- Artライン:「表現者のためのレンズ」というコンセプトを持ち、光学性能に振り切っている点が特徴。他を圧倒する描写が得られる反面、サイズが大きく重量も重たいものが多い。
- Sportsライン:高い光学性能と堅牢さが特徴。望遠レンズがメイン。

引用:SIGMA公式HP
加えて、Contemporaryラインの中でさらに「Iシリーズ」と呼ばれるレンズ群も存在しています。Iシリーズの特徴は以下の通り。
- コンパクトさと描写力を保ちつつ、さらに「道具」としてのビルドクオリティにもこだわったレンズ群。
- コンセプトは「道具としての品質、扱う中で感じる感触、そして所有すること自体の喜びを一切の妥協なくかたちにする」こと。
- レンズ鏡筒からフードまで剛性の高い金属で作られており、同時にデザイン性も高いのが特徴。

引用:SIGMA公式HP
Iシリーズは特に金属鏡筒の質感の高さ、コンパクトさなどが高く評価されていて、僕も大好きなシリーズです。
そして今回購入したSIGMA「45mm F2.8 DG DN」は、そのIシリーズの中でも一番最初にラインナップされており、いわばIシリーズの“出発点”とも言えるレンズになります。
SIGMA「45mm F2.8 DG DN」の特徴
SIGMA「45mm F2.8 DG DN」は現在、SONY Eマウント用とライカLマウント用の2種類が展開されています。僕はSONYのカメラもSIGMA fpも使っているのですが、今回はSIGMA fp用としてLマウントの方を買いました。
今回SIGMA「45mm F2.8 DG DN」を購入する際、良いなぁと感じた特徴は以下の点です(詳細は下に続きます)。
- Iシリーズらしいビルドクオリティの高さ
- “常用レンズ”として使いたくなる軽量・コンパクトさ
- ソフトさとシャープさの両方を楽しめる写り
- 値段がリーズナブル
Iシリーズらしいビルドクオリティの高さ
まず惹かれた点は、やっぱりIシリーズらしいビルドクオリティの高さ。すでに所有しているSIGMA「35mm F2 DG DN」と同様に、全体がアルミニウムを切り出した金属製になっています。
鈍くマットに光る光沢感、ひんやりとした手触りなど、細部にわたるまで造りの良さが際立っていて、所有欲が満たされるレンズです。

“常用レンズ”として使いたくなる軽量・コンパクトさ
SIGMA「45mm F2.8 DG DN」は軽量・コンパクトなところも魅力の1つで、SIGMA fpやfpLに装着しても携帯性の高さを損ないません。

サイズ感としては大人の拳ぐらいしかなく、重量もたったの約215g(Lマウントの場合。Eマウントは約230g)しかないんですよね。
SIGMAとしても“fpの常用レンズ”と謳っているように、確かにいつもfpにつけていたくなるような、そんなサイズ感。全体としてのデザインも絶妙にマッチしています。
ソフトさとシャープさの両方を楽しめる写り
あと写りに関してもこのレンズらしい特徴があります。それは「ソフトな描写とシャープな描写の両方が楽しめる」ということ。
意図的に収差を残して作られているようで、絞り開放付近ではクラシカルで柔らかい写りになり、少し絞れば一気に現代レンズらしいシャープさが得られる。
この“2面性”がSIGMA「45mm F2.8 DG DN」の面白いところです。

ちなみに画角は45mmと、これも比較的珍しい広さ。でも、45mmというのは何やらシネマレンズでは結構見かける画角らしいですね。
SIGMA fpも動画に力を入れて作られたカメラでもあるので、その辺りも意識した上でのこの画角なのでしょうか。
値段がリーズナブル
あとSIGMAのラインナップでは比較的安価なContemporaryラインのレンズということもあり、SIGMA「45mm F2.8 DG DN」はお値段もリーズナブル。
現在、新品は実売価格で60,000円を切るくらい、中古ならなんと2万円台で購入できちゃうんですよね。
「とりあえず一本持っておこうかな」くらいの感覚で買えるのが、非常に嬉しいポイントです。
メーカー公表の仕様
念のため、SIGMA「45mm F2.8 DG DN」のメーカー公表の仕様を載せておきます。他メーカーのレンズと比較する際の参考にしてみてください。
| 名称 | 45mm F2.8 DG DN |
| 対応撮像画面サイズ | フルサイズフォーマット対応 |
| 対応マウント | ライカLマウント ソニー Eマウント |
| レンズタイプ | 単焦点 |
| 焦点距離(35mm換算) | 45mm |
| レンズ構成 | 7群8枚 |
| 最小絞り値 | F22 |
| 開放絞り値 | F2.8 |
| 絞り羽 | 7枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 0.24m |
| 最大撮影倍率 | 1:4 |
| フォーカス | AF/MF |
| 手ぶれ補正 | なし |
| 防塵防滴 | ◯ |
| フィルター径 | 55mm |
| 最大径×長さ | 64×48.2mm |
| 重量 | 約215g(Lマウント) 約230g(Eマウント) |
SIGMA「45mm F2.8 DG DN」の外観・仕様を見てみる
続いてSIGMA「45mm F2.8 DG DN」の外観・仕様をチェックしてみます。先日マップカメラで購入したものが手元にあるので、全体を確認してみました。
全体デザイン:Iシリーズらしい洗練された美しさ
全体のデザインはIシリーズらしい洗練された美しさがあります。そしてSIGMA「35mm F2 DG DN」よりもさらにコンパクトで、指で軽く持てるくらいの小ささ。

僕はこのIシリーズのデザインが本当に好きで、特に用もない時でも触ってしまったり、横目でチラチラみたりしちゃうんですよね笑。いやー素晴らしい。
ただ前玉は結構小さくて、正直ここはあまり格好良くはないですね。

ちなみに後玉はこんな感じになってました。

ボディ:持つとひんやり。AF/MF切り替えスイッチもあり
SIGMA「45mm F2.8 DG DN」のボディは先に話した通りアルミニウム合金を切り出しているので、持つとひんやりとしていて、しっかりとした質感を感じられます。

手前にピントリングが、奥に絞りリングがついていました。これはSIGMA「35mm F2 DG DN」と逆なんですね。買って実際に見てみるまで気づきませんでした。使い分けるときに少し注意しなければ。
でも絞りリングの“カタカタ”っと鳴るような心地よいクリック感は健在でした(僕はクリック感のある絞りが大好き)。
絞りはF2〜22まで。さらにF22から少し離れたところに、絞りオートの「A」があります。

さらに一番奥側(前玉側)にはAF/MFの切り替えスイッチもついていました。このスイッチの有り・無しで結構使い勝手が変わってくるのでありがたい。
中古2万円台で買えるレンズで、この切り替えスイッチが付いているなんて、どこまで優秀なんだ。
レンズフード:こちらも金属製。でも結構大きい
レンズフードも見てみたら、やはりこちらもレンズ本体と同様に全て金属製。Iシリーズらしい重厚な作り、ビルドクオリティの高さが、レンズフードにも表れています。

SIGMA「35mm F2 DG DN」と同じく、サイズ感としてはちょっと大きめではありますが、レンズ鏡筒自体がかなりコンパクトなので、フードをつけるとむしろ握りやすいくらいでちょうど良いサイズかも。
実際にSIGMA「45mm F2.8 DG DN」を使ってみた
一通り本体等をチェックした後は、実際にSIGMA「45mm F2.8 DG DN」をSIGMA fpに装着して写真を撮ってみました。
その際にわかった良いところ・残念だったところを、作例(←大したものではありません)を交えながら忖度なくまとめていきます。

※なお、僕は解像マニアではないので、超細かな解像度比較や描写比較などは行っていません。カメラは雰囲気や楽しさ優先な人間なので、その点ご容赦ください(作例は全てjpg撮って出しです)。
装着感:SIGMA fpとの組み合わせはサイズ感が最高にいい
まずはSIGMA fpにつけた時の装着感から。カメラボディ・レンズともに小さいので、全体的にとってもコンパクトにまとまります。

見てくださいよ、このジャストサイズ感。カメラ本体+レンズをつけても、軽々と片手で“握れる”感じだし、本当に軽くてコンパクトなシステムになりますね。

これはさらにSIGMA fpを外に持ち出したくなるレンズですわ。
写り①:絞り開放でのボケの柔らかさが美しい
続いて写りについての雑感。まず絞り開放で撮ってみましたが、ボケが柔らかくてナチュラル。前ボケを作ってみても、とても綺麗でした。

何枚か開放で撮ってみたけど、やはり全体的にはソフトな描写。クラシカルな雰囲気があって、僕はすごく好みでした。
ただ、オールドレンズっぽい写りやソフトな質感が苦手な方は、あまり開放付近の描写はあまり好きじゃないかもしれませんね。この辺りは好みの問題でしょう。
写り②:発色良し
発色もかなり良くて、コントラストもしっかりめ。色乗りはいい感じですね(下の写真は結構絞っています)。

SIGMA fpには色々なカラーモードが用意されているので、それらと組み合わせれば風景も様々な表情で残せそう。
写り③:絞るとなかなかシャープな写り。
何段か絞ってみると、SIGMAのレンズらしいシャープさがしっかり出てきました。
下の写真は箱根旅行に持って行って、撮ったもの(F5.6くらい)。地獄のような雰囲気ですが、決して地獄ではありません笑。

個人的な感想ではありますけど、このSIGMA「45mm F2.8 DG DN」というレンズ、モノクロで撮るとさらに雰囲気が出る感じがしますね。
このモノクロの描写が気に入って、旅行の途中からはほとんどモノクロばかりでした。

写り④:周辺減光は少し絞ってもある程度目立つ
周辺減光に関しては、開放付近〜少し絞ってもでそこそこ出ました。F4くらいまで絞ってもまだ少し減光が残ってるくらいかな?

僕は周辺減光も大好きな人間なので、むしろ大歓迎だったりするのですが笑、気になる人は気になるでしょうね。
RAWから現像する際はソフトでの補正は必須です。この辺りは好みが分かれるところかも。
総括:クラシカルな写りが個人的に大満足
SIGMA「45mm F2.8 DG DN」の個人的な全体の総括としては、開放付近でのクラシカルな描写が大満足な一本でした。ソフトな写りが好きな方・ボケの柔らかいレンズが好みの方は、結構お気に入りになるのではないでしょうか。
またデザイン性・コンパクトさも抜群なので、とにかくSIGMA fpとの組み合わせが最高にかっこいい。もはやこれだけで買う理由になってしまうほど。
お値段もかなりお安めなので、SIGMA fpユーザーなら一本持っていて損はないレンズかと思いました。
SIGMA「45mm F2.8 DG DN」が向いている人・向いていない人
最後に改めてSIGMA「45mm F2.8 DG DN」の良いところ・悪いところを踏まえながら、「このレンズが向いている人・向いていない人」という視点で、以下に整理してみました。
- クラシカルでソフトな描写が好きな人
- ビルドクオリティ・描写力・軽さのバランスが取れたレンズが欲しい人
- SIGMA fpに似合うコンパクトなレンズを探している人
- 開放からパキパキにシャープな描写を求める人
- 45mmという“ちょっと中途半端な”画角が苦手な人
当ブログの中の人の感想
今回はSIGMA「45mm F2.8 DG DN」の購入・使用レビューを綴りました。
僕はSIGMA Iシリーズのレンズはこれで2本目でしたが、やっぱりこのシリーズは良いですね。本当に所有欲を満たしてくれます。
写りも個人的にすごく好みで、何気なく撮った写真も、どこかドラマチックに写ってくれます。SIGMA fpに常につけていたくなるレンズでした。
コンパクトで軽いので、旅行などにも気軽に持って行きやすいのも◎。気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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