SIGMA fpの純正ハンドグリップ「HG-11」使用レビュー。サードパーティ製とどっちがいい?

「SIGMA fp」という変態カメラを購入して、早3ヶ月。その写りの良さに惚れ込んでしまい、今ではプライベートでの撮影はほとんどこのカメラしか使っていません。
そんなお気に入りのSIGMA fpですが、やはり使いづらい面も多々ありまして。例えばグリップのしづらさなんかは他のカメラの追随を許さないほど。
そこでその弱点を改善すべく、SIGMA純正のハンドグリップ「HG-11」を購入してみました。なかなか使い勝手の良いアクセサリーだったので、今回はこのアイテムの購入レビューを綴ります。
SIGMA fpのハンドグリップ購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
- 純正ハンドグリップ「HG-11」の特徴
- 純正ハンドグリップ「HG-11」良いところ・残念なところ
- 純正ハンドグリップ「HG-11」デザイン・主な仕様
- 純正ハンドグリップ「HG-11」の実際の使い勝手
- こ純正ハンドグリップ「HG-11」が向いている人・向いていない人
純正ハンドグリップ「HG-11」の特徴
今回僕が購入したのは、SIGMA fpとfpL専用の純正ハンドグリップ「HG-11」。
シンプルなデザイン・構造ながら、さすが純正と言えるような魅力がいくつかあったので、今回これを選んでみました。
個人的に気に入った主な特徴は以下になります(詳細は下に続きます)。
- 格段に向上するホールド力
- SIGMA fpにぴったり合うスタイリッシュなデザイン
- コンパクトで超軽量
格段に向上するホールド力
まずはやっぱりSIGMA fpのホールド力が一気に向上する点、ここが純正ハンドグリップ「HG-11」の大きな特徴でしょう。
SIGMA fpのレビュー記事でも書きましたが、このカメラは本当にグリップがしづらい。というか、真四角でフラットな形状なので、ボディを片手で持って構えるなんてことはまずできません。


そこに「HG-11」を取り付けることで、指がしっかり引っかかるようになるので、fpをガッツリ握ることができるようになります。
ホールド感の良し悪しって、撮影体験や長時間カメラを使う上ではとっても大事ですよね。

SIGMA fpにぴったり合うスタイリッシュなデザイン
また、純正だけあって、デザインがfpにぴったりで、めちゃくちゃお洒落。グリップ部の素材感もマットなレザーの風合いだから、fpのミニマルで都会的な雰囲気も損いません。

実のところ、サードパーティからもfp用のハンドグリップっていくつか販売されているのですが、どれも個人的にデザインが好みじゃなかったんですよね。fpに付けてもなんか「異物感」があるというか…(個人の主観です。メーカー並びにユーザーの方、すみません)。
SIGMA fpの魅力の1つとして「デザインの良さ」があると思うので、グリップもそれに溶け込むような一体感のあるデザインの方がいい。
この点は僕にとって大きくて、最終的に純正ハンドグリップ「HG-11」を選んだ1番の理由かもしれません。
コンパクトで超軽量
「HG-11」の形状はL字になっていて、かなりコンパクト。さらに重量がびっくりするほど軽くて、60gしかありません。だから、fpに取り付けても撮影時の負担は皆無。

fpは「世界最小・最軽量」のフルサイズミラーレス一眼なので、そのメリットを最大限に活かせるこの軽さは、さすが純正。やっぱり、軽いって良いですよね。
HG-11の主な仕様
念のため、「HG-11」のメーカー公表の仕様も下に載せておきます。他製品とのスペック比較をしたい方はご参考までにご覧ください。
ただ、公式HPや公式オンラインショップを見ても、ほとんど仕様に関する情報が載っていないので、下の表はとりあえずAmazon等に記載されていた情報をかき集めたものになります。その点ご容赦ください。
ブランド | SIGMA(シグマ) |
商品名 | HAND GRIP HG-11(hg-11) |
製品型番 | 937331 |
サイズ | 7.62×6.6×2.79 cm |
重量 | 60g |
原産国 | 日本 |
カラー展開 | 1色 |
価格 | 6,600円(税込/通常販売価格)、 |
純正ハンドグリップ「HG-11」の外観・デザインを見てみる
続いて純正ハンドグリップ「HG-11」のデザイン・外観・素材感等をみていきます。
他にもサードパーティからSIGMA fp用のハンドグリップが販売されていると思うので、それらとデザイン面で比較したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
形状:ユニークなL字型
全体の形状はこんなユニークなL字型(というか、コの字型?)になっています。後ほど実際に取り付けたところもご紹介しますが、これを右手グリップ部分に沿うように当てて、専用のネジで留める感じ。

ハンドグリップの形状としてはなかなか珍しい形ですよね。この辺りもSIGMAらしいデザイン性の高さが良い。
素材:不明、でもかなり剛性は高そう
「HG-11」全体に使われている素材が何なのか調べたんですけど、結局詳細はわからず。ただ触った印象だけで言えば、かなり剛性は高そうです。
ちょっとどこかにぶつけたり、落としたりしただけじゃ全くびくともしない感じです。SIGMA fpのボディと同じ素材なのかな? でも、なんか違う気もする。
とりあえずすごく軽くて丈夫そうではあるので、素材面では優秀ですね。

グリップ部の表面にはシボ加工がなされたレザーが貼られています。ここの質感もすごく良くて、SIGMA fpのデザインと完全に調和。
SIGMAのプロダクトデザイナーさん、本当に良い仕事してくれる。
サイド部:ストラップホールの取り付け穴もあり
あと細かいところですが、サイドのところにはストラップホールを後から取り付けるためのネジ穴もきちんと用意されていました。
元々SIGMA fpのストラップホールって、下の写真みたいにボディの横に「後付け」で取り付ける仕組みなんですよね。

でも「HG-11」を付けようとすると、そのストラップホールが邪魔になる。だから先にハンドグリップを付けて、さらにその上からストラップホールが取り付けられるようになっています。

細かいところまでよく考えられたデザインですね。
背部:サムレストもあり
また背部(握った時の親指側)にはサムレストもきちんと用意されていました。これのあり・なしで、さらにグリップしたときの安定感って変わってくるので、ここも嬉しいポイントです。

裏面:凹凸加工がされていて、カメラボディも傷付けない仕様
最後に「HG-11」の裏側ですが、裏側は凸凹とした加工がされていました。
決して柔らかい素材が使われているわけではないですが、接するカメラボディを傷付ける感じもしません。安心して取り付けてOKでしょう。

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