百均と比べて価格8倍。Amazonの「伸びる靴紐」は便利? 百均のものと比較してみた結果。

ビジネスシューズの革靴って脱ぎ履きが面倒。そんな時に便利なアイテムとして、以前から「伸びる靴紐」なるモノが巷では販売されていて、結構人気があります。
実際に僕も以前百均のものを購入して使っていましたが、その靴紐がだいぶくたびれてきたので、今回Amazonで新しい「伸びる靴紐」(約800円)を再購入してみました。
百均のものと比べて価格は8倍。どのような違いがあるのか、本当に8倍の料金を払う価値があるのか、比較を交えてその辺りを検討しながら、購入レビューを綴りたいと思います。購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
結論を先にチラッとお話ししておくと、個人的にはAmazonの800円の伸びる靴紐の方が「ビジネスシューズに使うなら断然使いやすかった」です。
- NEXARY「伸びる靴ひも」の特徴
- NEXARY「伸びる靴ひも」のメリット・デメリット
- NEXARY「伸びる靴ひも」の使い心地
- NEXARY「伸びる靴ひも」は百均と比べて何が違うのか
- NEXARY「伸びる靴ひも」は誰に向いているか
そもそも「伸びる靴紐」って、何?
アイテムの紹介や百均のものとの比較に入る前に、「そもそも伸びる靴紐を知らない」という方のために、最初に「伸びる靴紐」とはどんなモノなのかを簡単に説明しておきます。
「伸びる靴紐」とは、その名の通り“伸縮する靴紐”です。一般的な靴紐(シューレース)は素材にポリエステルが使われていることが多く、基本的には伸縮しません。

引用:Amazon
でも「伸びる靴紐」は弾性ナイロンとゴムでできているので、紐がびよんびよんと伸び縮みします。そのため、わざわざ紐をほどかなくてもスッと靴を脱ぎ履きできる。革靴やハイカットスニーカーがまるでスリッポンのような履き心地に変わるわけです。
こんな便利なモノが「伸びる靴紐」で、現在では百均でも販売されていて、なかなかの人気アイテムになっているようです。
NEXARY「伸びる靴ひも」の特徴
そして今回僕が購入したものがNEXARYというブランドの「伸びる靴ひも」。この靴紐の主な特徴をまとめると、以下になります(詳細は下に続きます)。
- 「柔らか過ぎず、硬過ぎず」な伸縮性
- 長さ・太さのバリエーションが豊富
- 丸紐・平紐両方あり
- 生地もしっかり
- 価格は一般的な靴紐とほぼ同じ
「柔らか過ぎず、硬過ぎず」な伸縮性
まず1つめの特徴は「伸縮性」です。NEXARY「伸びる靴ひも」の伸縮性は、柔らか過ぎず硬過ぎずで、ちょうどいい。
靴紐によっては“柔らかくて伸びすぎる”ものもあったりして、少し使いづらい(靴が脱げやすくなっちゃう)こともあるらしいんですが、この辺りの伸縮性がNEXARY「伸びる靴ひも」は本当に適度で使いやすい。

引用:Amazon
長さ・太さのバリエーションが豊富
NEXARY「伸びる靴ひも」は長さ・太さのバリエーションが豊富なのも特徴の1つ。用意されている長さ・太さは以下の通りです。
- 長さ:60cm、太さ:細
- 長さ:70cm、太さ:細
- 長さ:80cm、太さ:細
- 長さ:100cm、太さ:中
- 長さ:140cm、太さ:中
- 長さ:160cm、太さ:中
百均などで売られている伸びる靴紐は、この長さ・太さのバリエーションが全然ないんですよね。特に長さは大体が100〜120cmくらいのものしかなくて、短めなものがない。これが本当に残念なんです。
だから個人的にNEXARY「伸びる靴ひも」の一番の利点はここにあると思っています。
丸紐・平紐両方あり
さらにNEXARY「伸びる靴ひも」には丸紐・平紐の両方が用意されています。
レザーのビジネスシューズなどは平紐よりも丸紐の方が似合うし、スニーカーなら平紐の方が合う。靴の種類によって使い分けができるのも嬉しいポイント(百均のもの平紐のものがほとんど)。

生地もしっかり
あと、NEXARY「伸びる靴ひも」は生地も結構しっかりしているんですよね。この記事の後半で比較した様子も書いていますが、百均のものと比べると生地の違いは一目瞭然。

もともと伸びる靴紐は中にゴムがあって、その周りを弾性ナイロンが覆う形になっているので、結構質を良く仕上げるのが難しいはずなんです。
でもそこもしっかり作り込まれているので、見た目も安っぽさはありません。ここも良いポイント。
価格は一般的な靴紐とほぼ同じ
NEXARY「伸びる靴ひも」のお値段はというと、大体一般的な靴紐の価格と同じくらいの800円前後(2本)。
百均のようにめちゃくちゃ安いというわけではないですが、伸縮による脱ぎ履きのしやすさを考えると、結構お値打ちなんじゃないかと個人的には思っています。
NEXARY「伸びる靴ひも」の主な仕様
念のため、NEXARY「伸びる靴ひも」のメーカー公表の仕様も下に載せておきます。他製品とのスペック比較をしたい方はご参考までにご覧ください。
ブランド | NEXARY |
製品型番 | 233-SA-SSER-60T-BK |
サイズ展開 | 長さ:60cm、太さ:細 長さ:70cm、太さ:細 長さ:80cm、太さ:細 長さ:100cm、太さ:中 長さ:140cm、太さ:中 長さ:160cm、太さ:中 |
素材 | 弾性ナイロン、ゴム |
重量 | 7g |
カラー展開 | 8色(ブラック、グレー、ホワイト、ピュアホワイト、ブルー、オレンジ、レッド、ナチュラル) |
価格 | 800円前後(税込/Amazon価格) |
NEXARY「伸びる靴ひも」を百均のものと比べてみた
そんななかなか高品質なNEXARY「伸びる靴ひも」ですが、やっぱり気になるのは「百均のものと比べて、どっちが“買い”なの?」というところではないでしょうか。
ということで、実際にその2つを色々な視点で比較してみて、最終的に「ビジネスシューズに使うなら、どっちを買うべきなのか?」を総合的に判断してみることにしました。
ただ、あくまで僕個人の主観も入りますので、参考程度にご覧ください。
比較するのはセリアで販売中の伸びる靴紐
今回比較対象として選んだのは、セリアで販売されている「伸びる靴紐」。まぁ、選んだというよりは以前から僕が使っていたのがセリアのものだった、というだけなんですけど。

ただ巷ではなかなか高評価をもらっている靴紐なので、NEXARY「伸びる靴ひも」との比較対象としては十分なのではないかと思います。
今回比較する項目としては、以下の6点になります。
- 伸縮性
- 長さ
- 生地の質
- 靴に着けた時の見た目
- 使い心地
では、早速上から順に比較していきます。
比較①:伸縮性
最初に伸縮性を比べて見ました。両方をそれぞれほぼ同じ力で引っ張ってみたところ、百均の方がかなり柔らかい感じ。というか、ビヨンビヨン伸び過ぎな気がするくらい(すみません、写真を撮り忘れてしまったので、写真はありません)。
セリアの伸びる靴紐ってかなりゴムが柔らかくて、靴に結んでいても足への締め付けが弱く感じるんですよね(個人的に)。それでも普通に歩いている分にはそんなに問題ないんですけど、ちょっと走ろうもんなら「靴脱げそうっ!」ってちょっと焦るときもある。

逆にNEXARY「伸びる靴ひも」の方はセリアのものと比べるともう少し硬め(でもちゃんと伸縮します)だから、足への締め付け具合を考えると個人的にはこっちの方が好きかもしれません。
靴紐による圧迫感が嫌!という人は、もしかしたらセリアの方が好みかも。
比較②:長さ
続いては長さを比較してみます。それぞれ展開されている長さのバリエーションを表で比較すると、こんな感じ。
NEXARY「伸びる靴ひも」 | セリアの伸びる靴紐 | |
---|---|---|
長さ | 60cm 70cm 80cm 100cm 140cm 160cm | 100cm 120cm |
NEXARY「伸びる靴ひも」は60cm〜160cmまでサイズのバリエーションが用意されているのに対し(今回僕が購入したものは80cmです)、セリアのものは100cmと120cmの2種類しかありません。ここの差は本当に大きい。
というのも、100cmと120cmという長さは、基本的にはスニーカーのようなホールが多い靴での使用が前提になっています。だから、例えばこの長さの紐をビジネスシューズに使おうとすると、ホールが少ない分完全に紐が長過ぎて余ってしまうことに。

実際僕は過去にセリアの伸びる靴紐を無理やりビジネスシューズに使っていたこともあったのですが、やはり紐が長過ぎてすごく不恰好になりましたし、歩いていて紐を踏んづけてしまうことも多々ありました。
なので靴の種類によって使い分けられるNEXARY「伸びる靴ひも」の方が、長さの面においては圧倒的に優っています。というか、ビジネスシューズに伸びる靴紐を使うなら、百均のものだとまず長過ぎると思います。
比較③:生地の質
次の比較は「生地の質」。2つを並べて見てみると、こんな感じ。画像だとちょっとわかりにくいかもしれませんが、紐の質はやはりNEXARY「伸びる靴ひも」の方がはるかに良さそう。

紐の編み込みはもちろんのこと、表面のコーティングが全然違う。
セリアの伸びる靴紐の方はほとんどコーティングはされておらず、ちょっと使っただけで表面が毛羽立ってきたり、糸がほつれてきたりしていたんです(下の写真)。

ただ、NEXARY「伸びる靴ひも」はその辺りの質が良くて、毛羽立ちも起こりにくそう。お値段は百均と比べてちょっと高いですけど、質・強度の面を考えると長く使うことができるのではないでしょうか。
ちなみに紐の先端部分の作り・処理はそれほど差はありませんでした。

比較④:靴に着けた時の見た目
4つ目は「靴に着けた時の見た目」を比較。今回は以前マルイで購入したビジネスシューズに、NEXARY「伸びる靴ひも」(80cm、丸紐)をつけた場合と、セリアの伸びる靴紐(100cm、平紐)をつけた場合で、違いを確認してみました。
結果としては、以下のような見た目の違いに(上がNEXARY「伸びる靴ひも」、下がセリアのものです)。


NEXARY「伸びる靴ひも」は80cmのものをつけたので、今回のビジネスシューズには本当にピッタリの長さでした。しかも丸紐だから、見た目もスマート。
一方でセリアのものは最短の長さになる100cmをつけていますが、やはり長過ぎる。形状も平紐だからちょっとビジネスシューズには合ってないですね。


見た目としても、やはりビジネスシューズに使うなら百均のものよりもNEXARY「伸びる靴ひも」の方が確実に合います。
百均の伸びる靴紐は、ビジネスシューズよりもスニーカー向けでしょうね。
比較⑤:使い心地
最後に実際の使い心地を確認してみましたが、こちらも個人的にはNEXARY「伸びる靴ひも」の方が良かった。セリアの靴紐は、前述の通りかなり伸びる(柔らかい)ので、締め付けが弱く感じます。

ビジネスシューズってしっかり紐がしまっていた方が歩きやすかったりするので、そういう意味でも適度に伸びるNEXARY「伸びる靴ひも」の方が歩いている時も快適に感じました。
ただ、心地の良さに関してはどうしても個人の好みによっても変わってくると思うので、この辺りはもしかしたら人によって感想は違うかもしれません。
総評:NEXARY「伸びる靴ひも」の方が断然使いやすい
5項目の比較をしてみましたが、最終的なトータルでの使いやすさを判断するなら、正直に言ってNEXARY「伸びる靴ひも」の圧勝でした。
一番のポイントは長さと紐の形状。特にビジネスシューズに使う場合は「短めの丸紐」の方が合うことが多いので、百均のものだとあまりしっくりきません。
でもNEXARY「伸びる靴ひも」は長さのバリエーションが非常に豊富だし、平紐だけじゃなく丸紐もしっかり用意されているから、ビジネスシューズとの相性抜群。

ゴムの柔らかさ・結んだ時の締め付け具合も丁度いいし、表面のコーティングもしっかりしているので、安っぽさもありません。
どの角度から見ても、ビジネスシューズに使うならNEXARY「伸びる靴ひも」の方が使いやすい。比較してみてこれははっきりとわかりました。
もちろん値段は百均と比べて8倍くらいですけど、その差額を払うだけの価値がある靴紐だと感じます。買って良かった、これが素直な感想です。
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