オールドレンズ「HELIOS 44M」のふんわり描写・ぐるぐるボケがクセになる。
新しいレンズ、買いました。
以前もカメラやレンズのレビューを記事で書いていますが、僕は普段趣味でも仕事でもカメラをよく使う人間でして。色々とボディやレンズを持っているのですが、また新しく1本レンズを購入しました。
今回購入したのは「オールドレンズ」というとっても古くてクセの強いもの。でも、とっても良い感じの写りを見せてくれる面白いレンズなので、ぜひ皆さんと共有したいと思い、購入レビューを綴ることにしました。
カメラ好きな方、オールドレンズに興味があって購入を検討している方の参考になれば幸いです。今回僕が購入したのはロシア製のオールドレンズ「HELIOS 44M 2/58」です。
オールドレンズを購入したワケ
カメラ好きな方の多くは、いわゆる“レンズ沼”にハマっていることと思いますが、ご多分に漏れず、僕もどっぷりハマっています。なので色々とレンズは持っていて、撮りたい写真に合わせて使い分けをしています。
特にこれまでは解像感の良いシャキッとした写真が撮れるレンズを好んでいたのですが、最近は逆にもう少し柔らかい雰囲気の画が撮れるレンズが欲しくなってきまして。それで色々と調べていたところ、オールドレンズに行き着いたわけです。
そもそもオールドレンズってどんなレンズ?
オールドレンズは、名前の通り古いレンズ。フィルムカメラの時代につくられた、マニュアルフォーカスのレンズのことを指します。
数十年も前に作られたものがほとんどで、オートフォーカスなど効かないし完全マニュアルで撮らなければいけないので、慣れるまで難しい。
でも、その分独特な写りをしてくれて、とっても淡くて柔らかい雰囲気が編集なしで出せたり、最新のレンズでは真似できない盛大なフレアやゴーストなどが表現できたり。かなり面白いレンズなんです。
なぜ「HELIOS 44M 2/58」を選んだのか
そんなオールドレンズですが、もちろん種類としてはたくさんあります。なので僕もどれを選ぼうか悩んだのですが、その中でYouTubeを見ていたら、「DAISUKE KOBAYASHI」さんというビデオグラファーさんが「HELIOS 44M 2/58」を使った作例を作られているのを見つけたんですよね。
それを見て、すごく画の雰囲気が良かったので、すぐにその後Amazonで「HELIOS 44M 2/58」をポチりました。
ちなみに僕が見たYouTube動画は以下のものです。DAISUKE KOBAYASHIさん、めちゃくちゃセンス良い。ファンになりました。
引用:DAISUKE KOBAYASHI (YouTube)「HELIOS 44M 2/58」のここが良い
僕がDAISUKE KOBAYASHIさんの動画を見て、「HELIOS 44M 2/58」の良いなぁと思ったところは以下の点です。
- とっても明るい単焦点レンズ(解放F2)
- オールドレンズらしい淡く柔らかなふんわり系の画が撮れる
- 独特のボケ感(ぐるぐるボケ)
- 絞ればパキッと解像もしてくれる
- オールドレンズだから値段もとっても安い(だいたい5,000〜8,000円くらい)
この4点。特に柔らかい雰囲気がすごく良くて、そこがめちゃくちゃ気に入りました。またユニークな“ぐるぐるボケ”も面白い。この辺りは最新のレンズではまず表現することはできないでしょう。
念のため、「HELIOS 44M 2/58」の仕様も以下に載せておきます。
- ブランド:Helios
- 製造国:ロシア
- マウント:M42マウント
- 手ブレ補正:なし
- 焦点距離:58mm
- 最小絞り値:F16
- 開放絞り:F2.0
- 絞り形式:絞り羽8枚
- 最短撮影距離:0.5m
- フィルター径:Φ52mm
- フォーカス:マニュアルフォーカス
- 重量:約250g
「HELIOS 44M 2/58」の外観等をざっと紹介
先日Amazonでポチったものが手元にあるので、外観等をざっとご紹介したいと思います。
今回僕はヘリオスをOLYMPUSの「OM-D E-M1 MarkⅡ」に付けようと思ったので、マイクロフォーサーズへの変換マウントアダプタ付きのものを購入しました。値段はマウントアダプタ付きで5,500円ほどでした。安い。
「HELIOS 44M 2/58」の外観はこんな感じ。思っていたよりもとってもコンパクト。以前紹介した「LUMIX G 25mm/F1.7」と並べてみると、ほぼ同じサイズ感でした。
ただ、周りは金属製なので重さとしては小さい割にはズシっと感じます。「LUMIX G 25mm/F1.7」のおよそ倍の重さになる250gくらいの重量です。
続いて前玉はこんな感じ。
このレンズの製造年は正確には分かりませんが、現在中古市場に出回っているものはだいたい1970〜90年くらいの間に作られたものが多いそう。
手前側にピントリング、奥に絞りがあります。そしてちょっと不思議だったのが、絞り。なぜか絞りを「16」に合わせると開放2になり、絞りを「2」に合わせると最小絞り値の16になるという笑。
この辺りの事情はよく分かりませんが、とりあえず慣れるしかないですね。
「HELIOS 44M 2/58」をマイクロフォーサーズマウントに装着する
M42マウントである「HELIOS 44M 2/58」をマイクロフォーサーズマウントに装着するためには、間に変換マウントアダプターを噛ませる必要があります。
マウントアダプターを付けて「OM-D E-M1 MarkⅡ」に装着した姿がこちら。アダプターが入っているので途中がちょっとくびれてしまっていますが、なかなか無骨で格好いい。
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